を、読みました。
ギャグ、ではない。思春期の自意識過剰と、言語障害ネタがいい具合にラップしていて、いわゆる中二病を抱えたまま大人になっていく人たちの悲しいサガをこれでもかとえぐってくる。えぐってくる割には三回に一回程度は優しくなだめてくれたりもする。そのバランス感覚がものすごい。そしてここに書かれてある「痛み」のようなものは大抵の人は特別記憶の厳重封印しなくても、卒業したり社会人になったりしていくうちに結構忘れていってしまうものです。忘れてもいいけど、たまには思い出せよ! というのがこの作者の究極のテーゼなのかも知れません。