トム・ラス&バリー・コンチー『ストレングス・リーダーシップ』

を読みました。

本書はそこに書かれてあることを読むことによって「◯◯力」が身につく、というような構成にはなっていません。なぜなら、リーダーシップの強みというのは万人にとってそれぞれ異なるからです。他者と異なる自分の強みをウェブテストによって知り、指摘されたいくつかの素質に対してリーダーという観点からどのようなことが必要かが本書に具体的に記載されています。

例えばぼくの場合、ウェブテストでは以下のような結果が出ました。

screenshot_01

これに対して、本書には以下のようなアドバイスが書かれています。

〈内省〉
・周りの人に自分の思考回路について説明すること
・一人で考えるのが自分にとって良いということを理解してもらうこと
・そのような部下を持った場合は理解させることに努めること
〈適応性〉
・人生のあらゆる局面をコントロールしなくては、という思い込みから自由になること
・全てをコントロールせずに本物の人生を始めること
〈収集心〉
・常に最新勝つ正確な情報を提供し、信頼を得ること
・収集真の才能を人間関係構築の足がかりにすること
・他の人達の考えやアイデアを書いたものに目を通し、真剣に議論すること
〈運命思考〉
・信念を言葉に表すこと
・世界や異なる文化の人達の架け橋の役割をはたすこと
・相手に対しては共有できる関心が見つかるまで質問をし続けること
・自分がネットワークの中にいることを相手に思い出させること
〈達成欲〉
・個人的な人間関係を一つ以上構築することを毎日の目標とすること
・人生でコントロールできるのは自分の努力だけであるということ
・無駄な会議に出席せぬ、させぬこと
・睡眠時間や残業時間を問うことでねぎらうこと

やってみた感想としては、それなりに的を射ている感覚はあります。以前にうけた管理職研修でも、自分が考えていることや思考プロセスをもっと相手に分かってもらう努力をした方がいい、というような指摘を受けたことがあるので。エクセルでもいいから、もう少し相手に自分を分かってもらうということに時間を割くことを意識したほうがいいのかもしれません。「運命思考」というのはちょっと意外な言葉が出てきましたが、「適応性」とセットで考えるといいのかも知れません。不測の事態が起こっても、これを乗り越えることに意味があるというふうにカチッと思考を切り替えられるのは生活の知恵だったりしますからね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA