ついにつながった『潔く柔く』

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本日もだらだらと過ごした一日でした。けっこうな人が午後休で、いっそのこと私も帰ろうかと思いましたがやっぱり給料がほしいので働くことにしました。おかげでビールを四本もらいました。

いえ、正確にはクールドラフトです。第三のビールってやつでしょうか。突然部長に呼び出され「この段ボールを運んでくれ」と言われ室まで運び込んで配られた中身は写真左側の試供品でした。住友利権?

中にはクールドラフト一缶とコップが二つ入っています。どうしてコップが二つ入っているかというと、他の発泡酒やビールと飲み比べてみろという意図のようです。決して独身者に劣等感を抱かせるためではない、と信じたいところです。タダより高いものはないのでちゃんとアンケートには答えようと思っています。

会社が終わってからツタヤに行ったらいくえみ綾『潔く柔く』の最新刊が売っていたのでさっそく買ってきてビールよりも先に賞味いたしました。やった! ついに二つの物語がつながった……見たことあるバーが出てきたなと思ったら、カンナと禄ちゃんでしたかー。なんとなく似たような過去を引きずっているもの同士ですから、今後の展開も楽しみです。ですが、禄はあんなにひねくれたキャラだったっけ? 働き始めると人間あんなんなっちゃうんですかね。働かないのが一番ですね。以前書いた相関図はそのうちまた一枚物にしてアップロードしたいと思います。

それにしてもカンナの描かれ方はやっぱりすごいと思う。現実にこんな人いたら、私はたぶん遠巻きに見て「なんだアイツ!」って言ってそう。そしてそういう視点が彼女が登場するとふんだんに出てくるでしょ。だから、カンナという存在は読んでいる人が共感するようには出来ていなくて、読者に対してすらバリアを張っているような感じがする。自分の奥底の本当に大事な部分は描かれないし、「見せないよ」と表明してくる。そしてだからこそ逆に読者にとってもカンナと人間対人間のような感じで出会うような仕掛けになってるんじゃないかな。普通の少女漫画だったら、主人公と一体化することを求めてくるし読者もそのつもりで読むものだけどカンナはそういうところがない。なんだコイツ! って思わせてしまうところが、読書体験として他にはないリアルさを感じさせてくれる。

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