やっぱり村上龍は読めない

27年間生きてきて、いまだに一文字も読んだことのなかった有名作家といえば村上龍がありました。このたび、そろそろドラゴンデビューしても良いかと思い、重い腰を上げて読み応えのある代表作を見繕い、『コインロッカーベイビーズ』を読みました(と思って上下巻本を買った矢先に改訂版が出るんだよなあ…)。

しかし、やっぱり肌が合わなかったのです……なんですか、美少女アネモネって、ダチュラって、、、なんというか、ネーミングや出てくるアイテムのいちいちが80年代風(まあそれはしょうがないんだけど)でセンスがなく、中学生の男の子あたりが好きそうな筋書きで、なんでこれが現代文学??? ファ○通文庫かなんかじゃなくて???

──というわけで、正直なところ私にとってはどうしようもなく「読めない」小説の一つとなってしまいました。大まじめに書いてあるんだけどギャグなのかしら? といちいち立ち止まって考えなければならない場面ばかりでした。私はこのブログで紹介する本は基本的には好意的に解釈してきているつもりなのですが、こればっかりは苦手であることを隠せない…。

たぶん、好きな人は好きなのだと思うけれど、そもそも私は自分の思想として「アンチ・マッチョ」を貫いているので、この手の文体、著者の姿勢は基本的に受け付けないのです。あと出てくる女の人がいくらなんでもみんなかわいそすぎます。もう少し何とかならなかったの?

うーむ。。。好き嫌いの別れる作品だと思うし、たぶんこの作品が好きな人とは友達になれない気がする。。。そして私はドラゴンをもう読まないと思う。

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