月別アーカイブ: 2006年3月

ジョゼと虎と魚たち、再見

たしか一年前に一度見た。

その時はストーリー展開にばかり目が行って、なんだよこれーと、まさにこのブログの過去ログでぼやいていたような記憶もあるのですが、いままた見てみて、やっぱり印象は違います。

1シーン、1シーン単位で見てしまう。
あるいは1カット、1カットで鑑賞してしまう。

そもそもこの映画、けっこう紙芝居的というかスライドショー的というか(まあ、冒頭からスライドショーではあるんだけど)、かつてぼくはそれを出来の悪い映画の典型とばかり思っていたのですが、それはそれで鑑賞の仕方ってものがあるんだな、ということに気がついたのでした。

月並みだけどラストでトラックの音が大きくなって大きくなっていって妻夫木号泣、とか
ジョゼの「帰れと言われて帰るやつは帰れ」とか
カナイハルキの飲み会とか

あ、いい映画だなあ。

「その年にはいろいろなことがあって…」と数年後言えるような。

考えること、考えても仕方のないこと、考えたいけれど考え方すらわからないこと。

たくさんたくさん、一気に流れ込んできて、決壊しまくりです。

でも自分よりももっともっとつらい思いをしている人がたくさんいるので
我慢します。

ふっと、隣にいる人に甘えたくなる瞬間はあるのだけれど
我慢します。

大人って大変だ、と思う。

自分で決めなくちゃいけない。
とか
決めたことには責任を持たなくちゃいけない。
とか
そういう一般論じゃなくてさ。

・・・・・・

帰りの車のなかで運転中にもかかわらずぶわーっと来たので
我ながら焦るんだよな。
自分の深い深い部分をえぐられたみたいで。

東京日帰り出張だぜ!

今日は午後からムフフなお仕事です。日帰り出張です。ちょっと天気が悪いですが、元気出していこー!

この前できあがった名刺を取りに行ったら受付のおばちゃんが「実は私も昔経理にいたのよー!」と妙にハイテンションで、ひとしきり経理話に花が咲いてしまった。妙なところに大先輩がいるものです。事務の女性は派遣で会社内のいろんな部署に行くみたいなのでこういうこともあるんでしょうね。まさにThis is KAISHA! という感じ。

ちなみにぼくはおばちゃんに好かれることがよくあります。関係部署のなかではお姉様連よりはオバちゃまと仲よくさせていただいております。好きな女の子には振り向かれずその母親には気に入られるなんてことも高校時代ありました。まったくどうなっているんでしょうか。

新サイトのコンセプトが決まる

キーワードは「暮らす」です。本家には来週にも終了宣言を載せます。

このブログは題名を変えて続投。親だけ変わる感じです。デザインも今のこの感じで(LOHASというデザインネームらしい。なんとなく、っぽいよね)。

新サイトはめでたくドメインがとれサーバーも借りられ(意外と金がかかった)、今は仮ページが置いてある状態です。来週の三連休で一気に仕上げにかかるつもりです。リリースをみなさま待っててね!

なんであれ、新しいことを始める、新しいものを作る、というのは楽しいものです。

最近のiTunesヘビーローテーションは星村麻衣。

あ゛…、絵がない。
要はあこーすちっくな女性シンガーソングライターに弱いっ一ちゅーことですな。

休みなので会社に行ってきた

名刺を作りにね。

工場勤務だと外部の人に会う機会がないので入社して今まで名刺を持たずに過ごせましたが、さすがに要ることになり「すんません、今日中にお願いしますっ」と頼んできました。

新サイト構築の準備は着々と。
とりあえずドメインをとりました。
柴崎友香の小説のタイトルからパクりましたが、まあ、お披露目はちゃんと出来てからね。

今日はテンプレートでも探すことにしようかな(もはやCSSを自作する能力がないことに思い至る)。

ありがとうさようならライブドア

ライブドアの上場廃止決定を受けて、我がサイトもリニューアルを決定しました。
以下、覚え書き。

ロリポップでサーバーを借りてみたい(あこがれ)
・キャパスタはキャパスタで残しておいて純粋に創作系サイトを別に作る
・とりあえずAAA!CAFEのサービスがいつまで続くのかが微妙だ(というか、バナー広告消したい)
・方法論より具現化したなにか、というくくりで一つ作りたい(現ホームページは内容が観念的すぎる)
・四月からADSLの予定なので画像を使ったかっこいいトップページを作り直したい

あんたそんな時間あるの? というツッコミは聞かないことにして、とりあえずいろいろ考えてみることにします。

ライブドア事件にからめて三島由紀夫の『青の時代』が取り上げられるのを期待していたんですがまったくその気配はないですね。本屋さんも知っている店員がいないんだろうなあ。検索してもこれくらいですか、産経の記事にはなったみたいですが。隔世の感! 元国文学生の愚痴です。

春なのに、とか言っていた頃も、はや昔

のど飴と、ペットボトルのお茶とですごす休日です。まだのどが痛い。

谷崎潤一郎『細雪』をちびちび読んでいます。新潮文庫で三分冊のところを中公文庫は京極夏彦バリに一冊にまとめてくれているのでこれで読んでいます(ツァラトゥストラも岩波2分冊なんだけど中公クラシックスは一冊にしてくれています。なんかこだわりでもあるのかな。個人的には一冊にしてくれた方がありがたいんですが)。妙な挿絵も三文週刊誌風で味があります。

風が強いです。もう春ですね。うむ、もう春なんですなあ。

日曜日にカゼをひく

なんて短編が魚喃キリコにありましたが、カゼひーちまいました。

予算でずーっと忙しくて、それが一段落したところでお約束のようにズビビ。。。

前にかぜを引いたときは七月くらいで、やっぱり新入社員として最初の仕事が終わったときに気が抜けてかぜを引いたのをよくおぼえています。

ここ三ヶ月は「カゼひいたらアカン! この仕事、おれがやらずに誰がやる!」とずーっと気を張っていたからなあ。病院に電話したら午前中で外来は終わっていますとか言われるし、しょうがないのでベンザブロックを4錠投下! あとはベッドで読書といきますか。

また本棚を整理しました。
以下、教訓。

・気が滅入っているときに買った自己啓発本はことごとくハズレるのでやめる。既存のものでなんとかふんばる。
・にわかにどかんと売れた現代作家の小説は買わない。現代作家のものはベストセラーよりロングセラーを選びましょう。
・年季の入った作家の本でも意外と皮肉だけで終わっているものは毒にしかなりません。
・線を引くところがない本は思い切って捨てる。
・でも飾りとして映える本は置いておこう。
・やっぱり岩波文庫だ!
・やっぱり古典だ!

というわけで、社会人になって金が入ったばかりに新刊ハードカバーを漁るように買っていたこの一年ですが、けっきょく残る本はほんのわずかでした。ぎゃくに文庫の安いものでも、たとえば500円で買った森?外の『青年』なんて2000円以上出して買ったみょーちきりんな自己啓発本よりずっと楽しめる。楽しんでしまうのがぼくという存在なのだ!(爆)

以下の本を参考にして、これからの読書生活を充実させることをここに誓います。

ミーハーと言われようが

中ノ森バンドはとてもいいと思う。

主題歌となったドラマは見ていませんでしたが、なにげに借りて聴いてみたらけっこうノリノリでプリプリを彷彿とさせます。

昨日はいよいよ、というかやっとというか、ADSLを引く申込みをしてきました。もうエアエッジの遅さとはグッバイするつもりです。

『NANA』を見ているのだが。。。

ひどい。マンガに忠実すぎる。マンガを読んだ人が楽しめない。要は、実写による要約版なのだ。マンガを読むのがたるいんだけど二時間くらいでストーリーを知りたいな、っていう人向きです。そういう評判は聞いていたんですが…。漫画的効果によっておもしろみの出ているストーリーが別のメディアに乗るとこんなにも悲惨なのか、ということを考えさせられます。たとえばこれが小説を映画化するっていうなら文字から映像へという解釈の飛躍や余地があるんですが、マンガから映画だと絵から絵なのであんまりストーリー通りに作っちゃうと紙芝居にしかならないんですよね。生きた人間が動いているという実写が持たざるを得ないリアルさと、マンガがマンガであるが故にマンガ的効果によって成功している部分と、その相克。『NANA』はまさに犬のように原作に忠実すぎたことでそれが失敗していると思います。

まあ、そんなことを考えさせられました。コンテンツ産業も一筋縄じゃないね。