劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」

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を、見てきました。池袋シネ・リーブル。

良かったです……基本的には本編の総集編という作りにはなっていますが、TV放映を毎週追っていた時よりはけっこう素直に見れました。客層はけっこう若かったなー。ぼくももはや30歳を超えていますので「ノスタルジーをノスタルジーすることにノスタルジーする」みたいな見方になってしまいましたが、だんだんこういうモノも許せるようになってきます。

今回の映画も結局あなるはメンマの呪縛に囚われたまま終わります。「止まっていた時間は」ぜんぜん動き出していません。動き出していた時間を引き戻してもう一度止める。そしてネジを巻く。同じ夏が再びやって来る。「あの夏も、あの夏も、この夏も」同じ人間関係が、繰り返されていく。それを最後までもどかしく見ていた自分もありましたが、死者を弔う心を持って生きて行くというのは、実際、そういうものなのかも知れません。ユキアツが最後に言う「来年もまた集まろう」という言葉がいつまで、どこまで響き続けるかが彼らのこれからの挑戦なのでしょう。

「あの花」はもっともっといろいろなスピンオフを見てみたい気がします。ユキアツのとんでもなくヒネクレた愛憎とか、ぽっぽの放浪の旅とか、あるいはさらに10年後の話とか……ね。

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