GO!GO!7188の新しいDVDを見たこととSF小説について

昨日に引き続きDVDネタですが……。

昨日、地元の本屋やCD屋をぶらついていたら今日発売のGO!GO!7188ライブDVD『ごんぶとツアー 日本武道館』(東芝EMI)があったので迷わず買いました。最近出費が……まあいいか、いずれにせよ買いたいものだったし。

GO!GO!7188のDVDは『とのさまツアー2001於:日比谷野外音楽堂』(東芝EMI)も持っているのですが、とにかく三人のキャラがそれぞれ立っていて、バンドとしてのバランスの良さがとても好きです。一人一人の持ち場がちゃんとあると言うか、三人のうち誰か一人が欠けたゴーゴーなんて想像できないような、そういう安定感が見ていて伝わってきます。

『ごんぶと~』はアルバム『竜舌蘭』の楽曲を中心に演奏されていますが、このアルバムはわりと暗い曲が多いのでどんな風になるのかと思っていたら『竜舌蘭』以前のアップテンポな楽曲もうまく織り交ぜてあり、なかなか見応えがありました。オープニングの編集もかっこいいし、なんといっても七曲目「東京」でのターキーとユウのかけあいはすごいですよ……ドラムとギターが会話しています。あれはアドリブなのかな、さすがプロという感じです。見てない人はスイマセン。

あわせて買った本は以下の通り。

  • カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫SF)
  • フランツ・カフカ『審判』(角川文庫)

近頃、読書欲がさっぱりだったのですがやっと読みたい本が見つかりました。ヴォネガットは面白いですよ。『タイタンの妖女』と『スローターハウス5』は以前読んだのですが、SF小説ってこんなに哲学的だったんだ! と驚かされます。村上春樹に多大な影響を与えた作家としても有名ですが爆笑問題の太田さんも推薦しているあたり、読者層の幅を感じます。

ハヤカワ文庫SFは他にレムの『ソラリスの陽のもとに』を中学生の時、好きだった女の子にすすめられて読んだことがあるんですが(ウワッ、こうやって書くととてもハルキ的でゲロゲロですね)、以前日本の首都高をロケに使って映画化されたり(タルコフスキー監督『惑星ソラリス』)、最近またリメイクされたり(『ソラリス』)、さらに沼野先生の新訳も出たりと案外隠れた名作であることに後で気がついて、あらためてSF小説の奥深さを思わされます。

とはいえ、小説の分類なんてあくまでも恣意的なもの。純文だろうが大衆文学だろうがなんだろうが読んでおもしろけりゃ、それでいいでしょ。もちろん「おもしろい」の質は上げていかなければならないんですがね……。

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