月別アーカイブ: 2015年2月

ゴルフ再開

今年度も年度末に向けてコンペが発動されましたので、本日は一年ぶりに練習に行ってきました。

去年コースデビューした時は、基本的に4Wを使っていたのですが(そればっかり練習していたのでドライバーの軽さに体がついていけなかった…)、今日はドライバーを練習。本で読んだ通りにやろうとするとうまく行かなかったのですが、もうどうとでもなれと思って思い切り振り回していたら割りとうまく当たるようにはなりました。どうもゴルフというのは、言葉で読んだことは非常に役に立つのですが、それはあくまでイメージであって、腰をこうで手首をこうでとか細かい指示に従おうとすると途端に体が緊張してしまったダメです。難しい。言葉は武器になるけれど、時に足かせにもなる。スポーツの練習なんてほとんどしたことがありませんが、それを繰り返すということなのかもしれません。

とりあえずこれから一ヶ月、またゴルフ日誌が始まると思いますのでどうぞよろしく。

『吉本隆明×吉本ばなな』

今となっては、としか言いようが無いのだが、貴重な記録。父娘の対談集であり、そこには娘から見た父の姿、父から見た娘の姿というのがハッキリと刻まれていて、決して一般読者はもとより文学研究者だって踏み込めない領域の記録。この本が作られる際に、隆明が海で溺れて危うきに瀕するという事件があり、巻末にその時の一部始終も語られています。

個人的には、第三部の吉本ばななへのインタビューは非常に役に立つエピソードがたくさん書いてあった。高校の時の恋人の話や、家族との関係や。ばななはこの時32歳位と思いますが、なんとなく第一期の最後の記録という感じ。彼女の「三十代」は隆明の「修善寺の大患」以降、たぶん死というテーマに対してもっともっとぐっと近づいていっているのかもしれない。それまでだってずいぶんと身近に死を感じ続けてきた作家だし、そういう作品も多かった。一つのターニングポイントとして(愛犬の死というのも、この後訪れてしまうのだが)なにか探れるものがないか、作品側からも検証してみよう。いやだね、「研究」というのは。

西任暁子『聞く会話術』

西任さん二冊目。前作『「ひらがな」で話す技術』が、一冊目だったからというのもあったと思うけど、わりと荒削りで、西任さんの過去の具体的なエピソードもふんだんに交えながらだったので(あいさつが苦手のくだりとか、ほんとに何度も読んだ)なかなか読む方としても楽しめたのですが、今作は割りと技術論を綺麗にまとめた感じです。出版社側の編集が、ちょっと悪い意味で出過ぎちゃってるかな? まあでも、日常生活で役立つことがたくさん書いてあります。

仕事にからめて言うなら、事務系総合職の付加価値なんて、結局は社内コンサルとしていかにいろんな人やいろんな情報をアレンジして1+1を2以上にするかが勝負なのであって、ファシリテーター研修の時も目からうろこでしたけど、自分がすべてを知っている必要はないし、そんなことは無理だし、とにかく知っている人同士をくっつけてシナジーを出すということが大事。むしろ「そんなことも知らないのか」と言われるくらいの立ち位置を、日常会話でも、キープすることが大事なんだろうな。

でも、バカなふりって難しいよね。バカなフリやってるなって、絶対伝わるからね。かといって本当に何もわからん、何も知らんっていう状態に自分のプライドが耐えられるかっていうのもむずかしい。やっぱり知っているふりしちゃうし。その場にいる人がみんななんとなくで知っているふりしちゃうと、もう元に戻れないんだよな。

とにかくここに書かれていることは目的にしてはダメで、手段として、武器としていかにみがいていくか、ですよね。

ちなみにぼくは中高生時代、NACK5とFM-FUJIのヘビーリスナーでした。なつかしい。