月別アーカイブ: 2008年2月

今日も早く帰ってきたので

NHKの『仕事の流儀』DVDを見る。とある予備校英語講師のプロとしての仕事がかいま見られます。ぼくはこの先生の英作文の本をたまたま読んだことがあるのですが、なんでも参考書の発売日には本屋に受験生が並ぶらしい、それくらいすごい人らしいです。

この番組は好きでよく見るのですが、やっぱり若い人相手の仕事をしている人の真剣さというのは見ていてすがすがしいし、学ぶところは大いにある。あのスタイルでサラリーマンができたらとても素敵だと思う。受験生の姿もかつての自分のことも思い出します。そういえばそんな季節なんですね。

些末なことにこだわりすぎている気がします。最近の自分の書くものを見ていると。あるいは自分の読書の傾向をちょっと一歩引いてみてみると。

もっと自由でいいし、もっとどうでもいいことはたくさんある。そしてどうでもいいことはどんどん切り捨てるべきだし、そうすることによってしか自分の人生の大切な部分を守ることはできない。

ちょっと話は外れてしまうのかもしれないけれど、このDVDの中で一生懸命生徒と向き合っている一教師の姿を見ているとそんなことを考えさせられた。

ふりまわされるな。

ふりまわすぐらいの気持ちで行け!

小津安二郎『東京物語』

早く帰れたのでDVDを借りてきて見ました。
小津の『東京物語』。

なんだかもう、言葉を無くした。
これほど濃密な物語をかつて映画で体験したことがない。

尾道に住むある老夫婦が子や孫のいる東京に遊びに来るのですが、子供達は仕事やらなんやらで忙しく東京案内を面倒くさがります。

仕舞いにはお金を出し合って熱海に行ってもらう。けれど熱海では若者達がどんちゃん騒ぎをしていて全く気が休まらず「もう帰ろうか」ということに。

いったん東京に戻ってくるも夫は昔の友達と会って泥酔して夜遅く帰ってきたり、妻も行くところが無くて戦争で亡くした子どもの未亡人(って今は使っちゃいけないのか)宅へ居候したり。

結局夫婦は尾道に帰るのですが、妻は間もなく亡くなってしまいます。子ども達も尾道へ集まるのですがなんだか下世話な話ばかり。そして子ども達が再び東京へ引き上げていき、夫は背中を丸めて一人部屋でうちわを仰いでいる……。

そんな話です。

シーンの全てに惹きつけられる。

あの老人ののんびりとした語り口調の裏にあるものすごい諦念、というか達観。しびれる。でも久しぶりに東京で会った田舎の友達と飲み過ぎてしまう弱い部分もちゃんと描かれる。そこがもう、泣けてくる。「久しぶりに友達と会って飲み過ぎてしまった」と情けなさそうに語る、それだけで、そのたった一言の「友達」という言葉の裏側にあるものすごい長い時間、歴史、それに圧倒されて泣けてくる。

原節子の役どころもとにかくすごい。彼女がいなかったらなんの救いもない話になる。正義感の強い義妹へ、人は変わっていってしまう、仕方がない、みんな自分の生活が大事になってきてしまうんだと諭すと思いきや、最後の最後の最後で彼女が見せる、戦争で死んだ夫を忘れていってしまう自分への怒り。そのアンビバレンスがもうとにかく泣けてくる。

久しぶりいい映画を見た。

あんなふうに年を取れたらすばらしいと思う。小津は初めて見たのですが、これを機会に他の作品も見てみたい。

帰宅

どんな時間に帰ってきても、必要なことに必要な時間をかけなければならないと思う。それをしなくなったら生活に負けてしまう。パトリス・ジュリアンよろしく手を抜くことなく今から就寝までの時間を楽しもう。

手を洗い、うがいをする。
水筒を洗う。
暖房を入れる。
届いた本を本棚に並べる。
ゆっくりと風呂に入る。
ちょっとだけ小説をひもとく。

明日は火曜日。
また新しい一日。

市川崑物語

岩井俊二による『市川崑物語』を見ました。

13日に亡くなった市川崑監督。彼の監督としての物語が、リメーク版『犬神家の一族』までたどられています。妻であり、制作のパートナーであった和田夏十さんの存在をこの映画でぼくは初めて知ったのではあるのですが、とにかく彼女が亡くなったあとも監督という職業を生涯現役で全うし続けるその姿に打たれる。登場する作品の数が半端無い。この職業映画作家としての作品数の多さも巨匠と呼ばれる所以なのでしょう。

もう、とにかく眠い

禁煙ももう少しで2週間。
しかしとにかく、眠い!
あまりに眠すぎて九時に帰ってきてさっきまで爆睡だった。なんかもう、会社の椅子に七時以降じっと座っていることが苦痛でしょうがない。じっとしていることができないんですよ。

寝ていても煙草吸う夢見るし。
で、夢の中で「うわっ、結局吸ってしまったガーン!」となって、その後悔のもやもやした気持ちだけが目覚めたあと残っている。

こんなに眠いなら正直言って煙草吸いながら生きていた方がいいんじゃないのか? 仕事の能率に響くくらいなら煙草に助けてもらった方がいいんじゃないか? という思いすらよぎり、猛烈にコンビニに行きたくなったりする。

……だが、ネットで検索してみると上に書いたようなことがまさにまさに、禁煙による典型的な禁断症状なのです。私はきわめてティピカルな禁煙患者なのです。

とりあえず今後の対策。

・コーヒーがば飲みを継続
・眠眠打破的な錠剤なりニコレット? は、やだなあ。
・禁断症状の情報収集

ってとこですか。

よく生きるためのヒント(生活編)

部屋に帰ってきてから風呂に入るまでの時間を短く
消耗品をけちけち使わない
かといって使い終わるのを急かない
朝は余裕を持って起きる
最低コーヒー一杯は飲んで家を出る
朝一から全ての行動を丁寧に
それは映画なのだ
家事はまめにやる方だ
週に一度はスーパーマーケットに行く
コーヒーの消費量が半端無い
メガネはメガネケースに入れる
会社に行くのではなく大学に行くと思う
(あらゆる事柄において「大学」という比喩には
強烈な浄化作用がある。そこには純粋に自主性と
いうものが宿っているからだ。このどうしようもない
人生を自ら選び取ったと錯覚するための方便)
テレビを見ない
ネットを見過ぎない
メモ魔だ
絶えずなにかを書いている
没頭しているときは人を寄せ付けないほどの気迫を発している
スモール・イズ・ビューティフル
平日×5日+休日×2日というスパンで考えない
もっと広く、リニアな視点で時間を見通す
全ての日は全て等しく価値がある
金曜日が土曜日になる瞬間も日曜日が月曜日になる瞬間も同じなのだ!
手こそが全てだ
量より質(食べ物から読書まで)
メールより電話
知識欲は旺盛に持とう、なにに関しても!

すき家から豚丼が無くなっているじゃないか!

牛丼は味が濃くてトッピングと合わないので好きではないのです。他のお客さんも「牛丼しかないの?」って聞いてた。米国産牛肉の輸入停止(あれって今どうなってるの?)によって誕生した豚丼ですが、意外とこっちの方が好きだという人はけっこう多いんじゃないの? と思った。

まあ、夜中まで残業して他にやっているところもないからって週4日も行くところじゃないけどな!

あしたも会社行こうかなー、どうしようかなー。

期日は決まっているのだけどやらねばならないことのボリューム感が初めての仕事ってわからないからあとどれくらいでできるかがわからないんだよな。でもとにかく手を動かすことだ!

Macのキーボードを変える

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といっても最新式のちょー薄っぺらい例のやつを買ったわけではありません。

G4に付属していたキーボードは歴代純正キーボードの中ではなかなか不評の部類に入るもので、とにかくキータッチが消音効果だかなんだか知らないがすんごいあいまいで、反動が強いから指は疲れるしけっこうミスタッチが多かったりしてしまいます。

上の黒いキーボードはもう何世代か前の、ちょうど世間をカラフルなマッキントッシュが騒がせていた頃のもの。そもそもぼくがMac好きになったのも、従兄弟が持っていたG3をいじらせてもらって以来。そういう意味ではなかなか初心に戻れるキーボードであるのです。

これはほとんどキーに反動がなく、さくさく打てます。かくかく打てると言った方がいいでしょうか。

ぼくにとってキーボードというのはほとんど文房具であって、その使い心地というものにはなかなかウルサイのであります。究極はやっぱりPFUなんでしょうが、いかんせんカナ入力の私には洋物を使いこなせる技はなく・・・。

異常な眠気

確かに一時まで仕事して三時に寝て八時半に起きて、という生活ですがやっぱり禁煙の最初のうちはものすごい眠気が襲ってくるらしい。

デスクで完全に寝てるときとかあります。

どうやら煙草の覚醒成分に慣れきってしまった体が疲れを感じやすくなっているみたいなのだ。なるほど。

1、2週間くらいでこれは治るそうだ。
先が長いなあ・・・。

禁煙三日目!

にわか禁煙もはや三日目。なかなか調子よく着ております。とりあえず朝の目覚めが気持ちよくなった。これは二日目にして既に体感しております。それから夜の疲れの質がだいぶ違う。風呂に入ればなんとなく取れるような感じがする。あと肌がけっこうつるつるしてきた。おそるべし煙草の毒素、という感じです。

三日坊主に終わらないようにしなきゃね。禁煙本はいろいろ読んだのですが、この「いつでもやめられるからいいや」という態度が一番危険なんだそうです。自重、自重。