松尾剛次『葬式仏教の誕生』

を、読みました。

習俗を説明する時に「昔からこう」と言われれば、やはりその「昔」というのがいつからなのかというのは基本的に確認すべきことなんでしょう。高々、と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、仏式の葬儀が火葬を伴ってなされるようになったのは中世からであり、ましてや檀家制度というのは、いわば江戸幕府の戸籍的な政策としっかり癒着していたということであれば、現在の葬儀のあり方はもっと自由であっていいということの一つの証左になるのだと、よく理解できる内容でした。まあ、「革命」というほどのものなのかはよくわかりませんが。ぼく自身は、仏教の各宗派の細かな内容についてはまだまだ無知なので、この部分はこれから学んでいきたいと思っています。

平凡社新書って初めて買いましたが、葬儀関係のラインナップもいくつかあるようです。

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