デコボコマーチと分人主義

「君は歩いてく たくさんの君と歩いてく」というイメージはとても良いと思う。

自分というものをロジカルで矛盾のない一つの体系として捉えない。たくさんの自分がワイワイガヤガヤと隊列を作っている。誰かが先頭になったかと思えば次の誰かが先頭になり、道を踏み外しながらもなんとなく付いてくる者もあれば、笑ったり泣いたり落ち込んだり忙しい連中も付いて来る。一つ一つの表情を見ればバラバラの彼らも、共通するのは相変わらずひとつの方向へなんとなく進んでいるということ。

この人間観はたぶん、平野啓一郎の提唱する分人主義に通ずるものがある!

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