空港について学んでみた

こちらもとある経緯で空港について勉強してみました。

まずは空港というものの採算性評価の難しさですね。もし空港が無ければ、たとえば地方空港であれば観光客が落としていったお金そのものが空港によってもたらされたものだとも言えるのですが、それは空港そのものの収支にはまったく反映されない。下手をすればただ赤字を垂れ流しているだけとも言われかねません。いまいろいろ話題のJRの赤字路線も、もしそれが無ければもたらされなかった地域の収支を考えると、公金がつっこまれることをある程度良しとすることも冷静に受け止めなければならないのかもしれません(これはJRというよりは空港整備の話として)。

ぼく自身もなかなか知らない面はあったのですが、航空会社と空港運営とはまた違う面があります。JAL・ANAが儲かるほどの便数があればもちろん空港にも使用料などが落ちてうるおうわけですが、一方で空港施設にはイオンモール的な役割もあるわけですし、免税店の運営などもある。航空会社に頼らない収益源も必要でしょう。そこは、一つの不動産開発としての発想も必要でしょう。

もちろん飛行機が離発着することを直接の収入源としつつも、それだけにとどまらないインフラとしての役割──一方でしかしガスや水道ほどすべての人に関わるわけでもない、空港/航空という産業の難しさがよくわかりました。

これは先にも紹介したJAにも通じますが、「公共」「互助」ということと「営利」との両立の難しさ。それは本音/建前という二元論に単純に割り切れない世界なんだと改めて感じました。

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