映画雑誌の06年度ベストワンに選ばれていたこの作品(ちなみにワーストワンは「ゲド戦記」)、レンタルで借りてきて見ました。
いや、もう、予想に反して良かったです。もっとほのぼの系の映画かとたかをくくっていたのですが全然そんなことはなく、たとえとして適切ではないかもしれないけど南条あやが30代を迎えていたらこんな感じだったのではないかなと思ってしまった。
映画の最初の方は洗濯とか飯を食うとか風呂にはいるとか、そういう人間として最低限の営みの尊さを訴えてくるのような絵が連発されて、それはそれでいいのですが、ラストに向かうにしたがってどんどん救いがなくなっていって、最後は絶望で終わります。絶望の中の小さな光とか、そういう姑息なことをしないのが潔くていい。とにかく、とてもいい。
個人的には昨年度は
・「フラガール」
(単館上映ながらけっこう混んでいた。レンタルでも見直したけどやっぱりストーブ集めのところでどうしても泣けてくる)
・「ゆれる」
(要は「藪の中」です。あの緊迫感はすごい。そしてオダギリはなにやっても絵になる)
・「嫌われ松子の一生」
(テレビドラマ版より映画の方がずっといい。「下妻物語」のノリにはまった人は見て損しないと思います)
と、本当にいい映画づくしで、というか自分好みの映画がたくさん上映されて、邦画しか見ることのできない自分にとっては大満足でした。今年もたくさん見るぞー!
ぜひ「デスファイル」を見てください。
はーい。
mini review 07040「やわらかい生活」★★★★★★★☆☆☆
カテゴリ
: ドラマ
製作年
: 2005年
製作国
: 日本
時間
: 126分
公開日
: 2006-06-10~
監督
: 廣木隆一
出演
: 寺島しのぶ 豊川悦司 松岡俊介 田口トモロヲ 妻夫木聡 大森南朋 柄本明 肉親や恋人、友人を失い、すべてに無気力になり、