椎名要『バイバイ蛇女again』
年度内に間に合わせるとか言っていたのが結局は年内に間に合いました。11冊目まで来ました。
今回は短編集です。お蔵入りになっていた作品もずいぶんと書き直しをしまして、冒頭の「ヤコブソンの部屋」だけは新作として書きおろしていますが(当初はこれが長くなれば単独で、と思っていたのですが意外と小規模にまとまってしまったので)、全部で9つの作品が入っています。
あまり自分としては意図していなかったのですが、集めてみれば結構男女にまつわる話がほとんどだったので、そういうくくりでの短編集と銘打ちました。若いころよく書いていた「饒舌体」は、今ではもうあまり復元できないような雰囲気もありますが、それもふくめて楽しんでいただければと思います。