少女漫画三冊

たまに、漫画の発売日だとか自分が読みたいタイミングだとかが重なると、一日に何冊か一気読みすることがある。

「3月のライオン」は将棋の話からだいぶ遠ざかっているように見えたけど、将棋のことだけを考えていられ「た」幸せというのを零くんもそろそろかみしめているんだろう。パーティションされていないので考え始めるとみんな一斉に回り出す……と例えが絶妙で声を出して笑った。本当に、そういうところってあるよな、若いころって。だから恋愛すると、世界が変わって見えたりするんだ。もう、世界が変わって見えたりすることなんて、ないんだろうけど。

「太陽〜」は、嫁さんは好きらしいんだが、ぼくはあまりピンとこない。なんか劣化版テラスハウスという感じ。地味な主人公の意外な側面というのも、作者は好んで描く設定だけど、ちょっと共感にかけるかな〜、個人的には。

「G線〜」こそ地味ながら読んでいて胸がキュンキュンしてしまう。男の片思いを描いているからだろうか。ダメだとわかっているのにね。学生と社会人と主婦が一堂に会する少女漫画ってなかなかないと思う。そういう意味でも、風通しの良い作品。学生だけの世界のいざこざとか、社会人同士の優劣を競う世界とか、女同士の主婦/仕事論争とか、いろいろな二項対立がこの世の中には存在するけれど、現実の生きて、暮らしている限りにおいて、そんなに単純化できたもんじゃないんだよな、世界は、ということを大げさだけど考えたりする漫画です。

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