ひげそりの哲学

勤め人なので毎朝ひげを剃ります。

学生時代以来電動シェーバーを使っていたのですが、最近は替刃のほうが本体より高くて、どうしてこんなプリンターみたいな産業に投資しなければならないのか懐疑に陥り、最近はもっぱらカミソリに切り替えています。

あと、なんとなく電気を使うのが嫌だっていうのがあるんですよね。反原発とかそういうことじゃなくて(暗にあるかも知れないけど)、充電池とか電池という存在があまり好きになれなくて。終わりを気にしなければならないのっていうのが性に合わないんだよね、たぶん。

まずは、いわゆる貝印のT字カミソリを皮切りに使ってみましたが、なんといっても深い一枚刃なのでよく剃れます。根こそぎです。価格も抜群に安いですし柄が鉄なので鋼材消費にもつながり一石二鳥です。ただこれはある程度ためて燃えないごみに出すということをしなければならないので、ちょっと面倒です。

一方で世の中ではテレビなんかで多枚刃をうたった商品もよく宣伝されています。ぼく自身はそんなに毛が濃い方ではないので、必要最低限のスペックで十分なのですが、ただ薬局などに行くとけっこういろいろな種類が売っていてます。高いものは五枚刃くらいの替刃が売っていたりします。

これなんかは使い捨てながら二枚刃で、いわゆる「キレテナーイ」の加工もされています。貝印に毛が生えたくらいの値段で購入できるので、今のところこれを使っています。ただこれは「キレテナーイ」の加工上(ワイヤーを渡してあるので)剃っている感があまりなく、短く何度も往復してちょっとずつ切り揃えるという感じです。まあそういうものなのでどっちがいいとかではないんでしょう。

あとは顔につけるシェービング剤もいろいろ売っています。ジェルとフォームと試してみましたが、まあ泡のほうがなんとなく肌に良いような感じはしました。もう本当に値段相応という感じですか。

シックばかりですがこれなんかは海外製造のエアゾール缶のためかスチール製なので、鋼材消費にもつながり一石二鳥です。

ということでカミソリとシェービング剤の組み合わせを考えただけで確かにこれはひとつの哲学として成り立つなということにも思い至り、モームの迷言にもようやく、理解が追いついたというものです。

ということで、便利が過ぎて馬鹿にならぬよう、脱電化生活をにらみつつひげそり生活を始めて3週間目くらいですが、また何か発見があればリポートするかもしれません。

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