破綻のパターン

ひどい映画だった・・・・レンタルで見たんですが。『花田少年史』の破綻ぶりにも通じるところがあります。

要は、見ている側が知らない物語の裏側、というか状況設定を説明するだけの映画で、あらかた説明し終わって(すでに90分くらい経ってたりもするんですが)いざ現在時間に戻ってくるともう過去に語られてきた葛藤とか問題を解決しきれなくなってしまっていて、結局神頼みというか、ほんとに神業だけでせっかく長々と描いてきた物語の未解決部分を解消しようとしてしまっている。

そんなのはクライマックスとは言いませんから!

原作も読んでみたのですが(ミカエルの方ね、花田少年史も漫画が原作のようですがあんな海の上でドラゴンボールごっこするような話なの??)、ぜんぜん違うじゃん・・・状況設定だけ借りてきて監督の使いたくてしょうがない大好きなテクノロジーでごまかしてみました、みたいなそんな映画。

のだめブームで上野樹里でも見てみるかって方のみどうぞ、という感じです。

話変わって、昨日テレビで武田鉄矢が授業やってました。

笠地蔵の話って町に笠を売りに行った帰り道にお地蔵さんに笠をかぶせてあげるでしょ。でも何でおじいさんは行く道でお地蔵さんに気がつかなかったの? ほんとにいい人なら町に売りに行くときにかぶせてあげるんじゃないの? っていう「授業」で。

「儲けよう、儲けよう」とか一つのことに頭が凝り固まってると周りが見えなくなっちゃうよね、失敗して初めて別の見方ができるようになるんだよね、という結論。なるほど、と思った。文学部の勉強ってそういう発見の繰り返しだったからよけいおもしろかった。

そういう物語ならねえ、いくらでも金払えますよ。そういう解釈の危うさみたいなものを常に内在させている物語って「新作」には期待してはいけないのかなあ・・・。

破綻のパターン」への4件のフィードバック

  1. スキゾキッズ

    何かすごく武田鉄矢の意見に感動しているけれど彼は大きな間違いをしている(無知なのかもしれないし、知ったかぶりのエエカッコしいなのかもしれない)詳しくはhttp://edublog.jp/mame/archive/154のプログを見てください

  2. しゃもぢ@管理人

    まあ、民話にはありがですが"異文"はいろいろあるようです。薪を売りに行った金で笠を買ってやったとか、そもそも行くときに笠をかぶせてやった系統とか。

    件の「授業」の面白さは解釈のブレ、その一点にあるんだと思います。

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