ホームページが鉛筆ならブログはシャープペンシル

***お知らせ***
本サイト「Capacity of “STYLE”」の「エッセー」の機能をブログ「a struggle for STYLE」に移行します。したがって本サイトの更新は以降、主に小説欄のみということになります。「ブログでできることはブログで、ブログでできないことはホームページで」
今後もよろしくおねがいします。
05/02/22 管理人

というお知らせを本家の方に出してみた。キャパスタの方を本家とすればこっちのブログは離れという主従関係のつもりで始めたブログ。エッセーにするほどでもない思いつきなどを書き留めておこうと思って始めたブログ。

ところがいつの間にかブログの原稿も下書きしている(これもいまワードで編集中)。思いつきで書くというのがどうしてもできない性格らしい。おまけにブログの方がアクセス数が多いときもあって、今後のことを考えると思い切ってエッセーはブログに載っけちゃおうということを決心した。まさにブログの下克上。

で、今日の題名を思いついた。

シャープペンシルというのはもともと鉛筆の代用品として使われだしたもので、「本来は限られた条件の中でやむなく使う携帯用筆記具」(石川九楊『書字ノススメ』新潮文庫,1995)だったらしいです。ところがいつの間にかみんなシャーペンを使いだしてこっちの方が主流になってしまった。

でも鉛筆はなくならない。メールの登場によっても手紙がなくなっていないように、CDの登場によってもレコードがなくなっていないように。

「電子メディアの台頭のおかげで、紙はようやく本来の魅力的な素材としてふるまうことができるようになったのだ」と言うのはグラフィックデザイナーの原研哉氏(『デザインのデザイン』岩波書店,2003)。同じように、シャープペンによって鉛筆は鉛筆だけが持つぬくもりや書き味やを逆に発見された。レコードも、紙もそう。ここまで言えばもうこれ以上ホームページとブログとの関係について言を弄する必要はないように思います。要は、適材適所ってこと。

というわけで、このブログも気合いを入れて書いていきますので今後もよろしくお願いします。最後に原氏の著作からちょっと長いですがもう一つ引用。「町」の部分に「サイト」とか「ブログ」を当てはめてみるとすごく示唆的です。

 未来のヴィジョンに関与する立場にある人は「にぎわい」を計画するという発想をそろそろやめた方がいい。「町おこし」などという言葉がかつて言い交わされたことがあるがそういうことで「おこされた」町は無惨である。町はおこされておきるものではない。その魅力はひとえにそのたたずまいである。おこすのではなく、むしろ静けさと成熟に本気で向き合い、それが成熟した後にも「情報発信」などしないで、それを森の奥や湯気の向こうにひっそりと置いておけばいい。優れたものは必ず発見される。「たたずまい」とはそのような力であり、それがコミュニケーションの大きな資源となるはずである。(原研哉,前掲書)

↑こういうとき、ほんと便利ね。

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