書き直しました。

去年書いたものを全部読み返してみたんですが、ほんっとひどいですね。こんな幼稚な文章をさらしていたなんて恥知らずもいいところです。ということで、書き直しました。日記風のものは全部捨てて、同じようなことを言っているものはつなげて、その後の気づきなど加味して。

その幼稚さというのは、たぶん、他人を否定しないと保てない自分がいたということ。自分の城を守るために自分とは違う人を傷つけようとしていたということ。
ドゥルーズをちょっとかじって、村上春樹も読んで、少し改善されました。彼らはそうやって生きてきた、自分はこうやって生きてきた、それだけのことだ。――これはニヒリズムではないと思う。もっとも単純に、正確に人間を表した表現だと思う。

「あいつと俺は違う。だから、あいつは/俺はダメなんだ」というのが自己愛。「あいつと俺とは違う。あたりまえだ」それは事実そのまま。村上春樹の世界。ややタコツボ。「あいつと俺とは違う。この差異を肯定しよう。差異はすばらしい」これがドゥルーズの哲学。

そこまでぼくはたどり着いているとはとても言えないけれど、少なくとも自己愛からは抜け出してきていると思う。それは最近書いているものと読み比べてみればすぐに分かった。

差異への志向を持つこと。そうすれば世界はまるで違ったように見えてくる。その結果がぼくのキーボードを打つ手にもいつのまにか現れていると、素敵だと思う。

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