
存在しない絵についての修士論文
椎名要
【内容紹介】
◆博物館実習で偶然見つけた絵をきっかけに紡ぎだされた、ある家族の記憶をめぐる奇妙な物語
◆美術史学を専攻し修士論文の準備をしていた浜田葉子は、博物館実習でふと出会った一枚の絵をめぐって、自分の祖父母の代から隠されてきたある一つの「事件」へさかのぼっていく──祖父の愛した庭、一つの作品も残されていない加賀という画家、そして母親の「また火を放たれる!」というヒステリックな声……。
◆新型ウイルスのパンデミックを背景に、40年以上前にもあった一つの悲劇を知ったとき、葉子は歴史をあつかう自らの学問に対する覚悟を決める。子供時代の風景はいつかは消え去ってしまう。けれど、なにもかもを時代の流れに削られるがままにしてはいけない。一人の女子大生の「家族の記憶」をめぐる物語。
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