JAについて学んでみた

とあるきっかけがあり、JAについて勉強してみました。

講談社現代新書の方は、もはや新書とは呼べない代物ですが、もともと「中の人」だったにもかかわらず(あるいは、だからこそなのか)義憤に基づいて丁寧に取材されている内容です。ただ、やはりこれは点の話なので、そこに至る様々な歴史的経緯はほかの本で補う必要があると感じました。

とくに共済については民間の保険会社とどちらが「営利」なのかどうか? という問いはするどいものでした。取られた分取り返してやる、という思いになるのもうなずけなくはないのですが、これが本当ならずいぶんひどい話のように思いました。まあとにかく、いろいろと民間の常識がまったく通じない不思議な世界であり、かといって完全な自由主義に任せてしまうのも乱暴な話であり、なかなか難しい問題です。

両書を読んで思うのは、JA本来の農業に根差した団体である方向をつらぬくのであればもっと小さな組織でよいはずだし、もっと目的的に組織横断的に運営していくべきなんだろうと思います。JAナンチャラみたいな地区別ではなく、品種別とかね。

逆に、もはや組合員に農業やっている人の方が少ないのであれば、地域に根差したサービス業に徹する、もはや農業に関係ない部分までオールラウンドにカバーしていくことで、都市部ではなくて限界的な集落などで例えばJPグループと一緒になって地域のライフラインを担っていくことも一つの出口なんじゃないかと思ったりもしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA