村上春樹『螢・納屋を焼く・その他の短編』を読みました。

を、読みました。

「蛍」は言わずと知れたノル森の原型ですが、登場人物名以外の異同がどれほどあるのか毎回気になっていました。だれかまとめてくれていないかとネットを検索してみたのですが、誰もそんなことに興味が無いのか見つかりませんでした。ただ、ノル森には章をまたいで結構分断された形で挿入されていますね。

「めくらやなぎと眠る女」にも実はノル森の断片がすでに現れています。海辺の病院にキズキ君と二人で直子の手術のお見舞いに行くシーンですね。スクーターに二人乗りしてべとべとになったチョコレートを持って、というところまで同じです。あと気になるのは、主人公が「フォークナーの短編集」を読んでいるところでしょうか。ノル森では『八月の光』をワタナベは永沢さんから借りて読みます。あと、この男二人で女の子のお見舞いに行くというシチュエーションはどちらかというと『いちご同盟』の方が本家なんじゃないかと勝手に思い込んでいたけど村上の方が全然発表年が先だった……。

あと思い出すのはぼく自身が村上春樹に初めてふれたのが「ヘルWの空中庭園」で、予備校のテキストの後ろの方に付録でついていたのを読んだのが最初です。そのときはなんだかよくわからなかったのですが。


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