「国語便覧さえあれば」

を、読みました。

『日本古典読本』はまあ、詞華集というよりは誰もが知っているところは微妙に避けつつも、すこしマニアックなところまで原典でしっかり紹介してくれる、読み物としても非常に楽しい日本古典の抜粋集です。別冊で現代語訳もしっかりついているので、読み間違えることがありません。当然ながら注釈も一流、十分すぎるくらいの分量です。特にこの手の本は近世以降をどこまで突っ込むかで本としての姿勢がわかりますよね。

『新日本文学史』は、学校の教科書的なものですがたしか大学に入ってからあまりに偏っていた文学史の知識を一回勉強しなおそうと買ったものでした。たしか同級生が「こんなものが700円で買えるなんてすごい!」と、よくわからない(?)感想を述べていましたが、まあ確かにオールカラーでこれだけの知識を授けてくれる書物って本当にありがたい。いちど本屋の大学受験の古典とかのコーナーに行ったら、いま見るともう少し違って見えるのかもしれません。

これもまた昔話になりますがミクシーのコミュニティーで「国語便覧さえあれば」というのがあって、これは非常によくわかる。あれさえあればけっこう時間つぶせるし、次なにを読もうかとか、昔はこうだったんだなとか空想が飛ぶだけでなく、後ろの方に手紙の書き方とか結構実用的なことも書いてあったりするので、なかなか手放せないもんなんですよね。実に私の本棚にも、中学の時に使っていた国語便覧は捨てずにずっと持ち運んでいます。

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