UMEにことよせて

公園から帰る途中で、団地の中を歩いていると梅が咲いているのに通りがかった。
携帯のカメラは、今ではあまりに当たり前になってしまい、撮ることも少なくなってしまった。
けれど、カメラを持ち歩いているという感覚は今一度思い出しておくべきなにかであると最近思う。
別に残すことが目的ではなくて、何かを見つけてやろう、という気概を。
カメラがあればよかったのに、とか、もっと以前にどこにでも持ち歩ける自分だけのカメラがあればどんなにかよいだろう、などと思うことすら禁じられているぼくらにおいて、欲望をリブートさせるにはずいぶんと手間がかかる時代になってしまったものだ。

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