ゆくっり、あせらない

人生の折り返し地点を過ぎたからなのか、逆に、失敗することに対する言い訳が効かなくなったということもあり、なんとなく自分の殻に閉じこもったり、自分の過去にしがみついてみたり、そうして自分でも思いもかけないことが起きてしまうと慌てふためいてしまう。そして、自分の力で徹夜して間に合わせる体力ももはや残っていないので、とにかく部下への指示だけは間違えないようにしなくちゃならないと最近思う。そのためにはどんなに事態がまずいことになっても、慌てないこと。命を取られるわけではない、ユーモアを忘れないこと。これは実際に、ぼくが会社人生の中で学んだ貴重な教訓の一つだ。修羅場で人は強くなるのかもしれないけれど、それとは別に、どうしたって場数がものを言わざるを得ない世界もある。じっくり、じわじわとやっていくしかない。緩急自在。ただのんびりするのではない。コップの水があふれるまで、丁寧に時間をかけていくということだ。五分で資料が作れるわけがない。一日一万通のメールが返せるわけでもない。そういうことだ。

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