福井紳一『戦後日本史』

を、読みました。

会社の某研修の時に、日本の歴史、特に近現代史について一つでもこれは人には負けないというテーマを持ってほしいと言われ、長らく日本史にはあまり興味がなかったのですが手頃な本はないかと探して見つけました。

そもそもが、この作者、駿台の先生。学生運動の動向にもかなりページを割いており、非常に興味深く読めました。やっぱり、ぼく自身も、あの駿台の教室で植え付けられたナンチャッテ左翼思想からなかなか離れることができません。でも今はもう、それを所与の前提として、自分の知の枠組みとしてすっかり受け入れているので、逆に駿台の先生の日本史講義録だからこそすっと入ってくるものも多くあるのです。

特に、アマゾンのレビューは左翼に対して非常に辛い点数を付ける人がたくさんいるので、いい本、というか自分にあった本を探すのになかなか骨が折れます。

いままで、歴史を学ぶことは、人の偏見や主観にまみれることだと思いこんでいて、なかなか手が出ませんでした。でも、大切なのは、いろいろな人の記述をまずは読み込んで、そこに身を預けて、そうして今自分が息をしているこの今という空間や時間を捉える物語を自分なりに作り上げていくということなんだと思いました。そういう歴史感覚って、やっぱりまずは知ることからしか始まらないのでしょう。だって、もう目の前に無いんだから。

戦後史については引き続き、勉強していきたいです。

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