本間浩輔・中原淳『会社の中はジレンマだらけ』

中原淳さん、もう一冊。こちらはケーススタディと銘打っていますが、どちらかと言えば対談集に近いです。『駆け出し〜』にも似たような言い回しがたくさん出てくるので、これも大きな文脈の中野一つの流れとして読み解いていくのがいいのかもしれません。この人のブログなども読むと結構面白いので、折にふれて読み返してもみたい。

まあいろいろ思うところありますが、突然変異の変身願望にとらわれることだけは気をつけて、じっくり、じわじわと効かせていきたい。人間そんなに急に変わるものではないけれど、どうしたら変われるのかを世界に対して質問しつづけていればセレンディピティはきっと来るだろう。でもそれだけを生きる糧にするにはあまりにも宝くじを買い続けるような人生なのでしょう。

かっこわるい自分を認めるということでもあるし、人からかっこ良く見られたいというプライドをとにかく捨てるということなのだろうし、でもその中から砂金のような何かを得たいという真摯な姿勢だけは忘れずにいるということ。敵をあえて作るということではないけれど、人から何を言われようが、自分が納得行くようにまずはもがいてみるということなのか。

このブログでもたぶん十年以上書いているのだから、仕事とはこういうことだ、みたいな記述も探せばあると思う。それをさらに推し進める。理解は敗北。わからなさに耐え続ける、そしてそれも一つの方法論だ。そしていま、ぼくは「スロー」というテーマを今年掲げているので、そういう視点からも、たとえば人が学習するとはどういうことなのかとか、人の変化とはどういうことを言うのかとか、自分を実験台にしながら考えていきたい。

まあそういう勇気をくれる本ではあります。それにしても光文社新書はサラリーマンの味方だね。


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