山口周『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』

を、読みました。

いわゆる本家本元のPMBOKなどその片鱗も姿を見せないけれど、体系だった教科書とは違って、現場感のある「教え」が満載の本でした。心がけとしては、明日からでも使えそうな話が多く、参考になりました。ところどころ筆者のよくわからない共用のひけらかしがどうでもいい感じを与えますが(後半に行くにつれてそれが酷いです)、「外資系」がどうだかわかりませんが、純日本の企業の中でも充分に使えるネタなのではないでしょうか。

この中にも(リーダーは)嫌われる勇気を持たなければならない的なことが書かれていますが、本当にこの「嫌われる勇気」はキーワードとしても最近の自己啓発系の本にはあまねく広まった感じがします。悪い意味ではなく。別にアドラーがそう言っているわけではないんでしょうが、嫌われる勇気って、本当に大事です。それは、全体最適という「目的」をしっかりと見据えられれば、という条件付きであることはしっかり肝に銘じて置かなければならないんでしょうけど。あと齋藤孝的に言えば「上機嫌の作法」ね。

目的を常に意識し、意識させ、そのためには手段を選ばない、そんなところでしょうか。鬼のような殺意を持って仕事(人)に立ち向かうというのも、あるいはぼくのような軟弱者には必要なのかもしれません。

以下、復習を兼ねた備忘

・リソースが不足しているなら最初にそれを主張する
 →安全を見て1.5倍くらいでふっかけておく
・難易度の高い場面でやり慣れないこと、初めてのことを決してやらない
 →できることはできるやつに任せる、難しいことは若い奴と一緒に悩んで進める
・質問を通じて目的を意識させる、そしてそれは一日に何回でも
・もやもや一定の法則(相手が不安を感じていること、そのことを知っていると言ってあげる)
・横のつながりを促し、情報の流通量を増やす
 →そのためにも上機嫌であること
・とにかく聞く
 →相談を受け付けやすいと思われるように上機嫌であること
・進捗報告は進捗を報告するのではなく、進捗の中でその時時の結論を並べていく
・嫌われる勇気

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