伊藤丈恭『緊張をとる』

を読みました。本屋にもたまには行って見るものですね。最近モヤモヤとしていた問題意識にビシっと入り込んでくる本でした。曰く、「頑張らない」「ゆっくり急ぐ」「集中力」「自然体」「無理な力を入れない」……これは人生の実用書だと思います。変な形式の本ですが、じわじわと言葉の一つ一つが効いてくる感じ。アマゾンの書評には『嫌われる勇気』にも似ているという記述がありましたが、私はそちらの本は読んでいないのですが、何となくわかる気がしました。とにかく自然体で、等身大の自分を思考の出発点とすること。無理な頑張りではなくて、一歩一歩進んでいくことが大きな目標に繋がる、その一歩をまずは気軽に踏み出してみる……そういったことが演劇のワークショップ的なノウハウから導き出されいます。人生という大舞台に立った時、いかに緊張をほぐし、必要なリソースに集中するかがよりよい人生を生きる上でのひとつの「コツ」であり、それかせもしかしたら「幸せ」とやらをもたらすのかもしれません。成井豊のワークショップ本に引き続いて、ひさしぶりに心にヒットしました。演劇的なアプローチで人生を見なおしてみるというのも、本当に有効かもしれません。平田オリザの新書とかちゃんと読んでみようかな。この方面についてもう少し深く考えていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA