筑紫哲也『スローライフ』

を、読みました。

さすがにジャーナリストとしての視点に貫かれています。都会人の単なるライフハックとしてのスローライフではなくて、「地産地消」という一つのキーワードを元に、日本の様々な地域での実践に取材し、あるいは自らが推進者となった活動の記録が語られています。

副題の「緩急自在」という言葉には案外と大きな意味合いが掛けられています。スローであることを大義として振りかざすのではなく、スローもファストも「自在」に操る、自らが在ることをまずは起点としてスローとファストを使い分けていく、それが二元論に陥らない最大のスローガンでもあるように確かに思えます。

巻末の「ルール」は再読三読味読すべし。

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