Scott Berkun『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』

発売当初に買い求めてむさぼり読んでから既に十年立っていることにいまさらながら驚く。まだ「ぴんぼっく」なんて言葉も市民権を得ていなかった当時に、プロジェクトマネジメントについてここまで実務に則した本が発売されていたことにも驚く。この前池袋のジュンク堂に行ったら、IT系の新入社員向けのおすすめ本として平積みされていて、流石に古びていないことにもまた驚く。

仕事というのは実務に落とし込まれなければ意味ないし、ぼくの回りにいた尊敬すべきいわゆる「仕事のデキル大人」というのは多くの場合優れた実務屋だったこともあって、プロジェクトマネジメントについてはそれを比喩として援用しながらずいぶんと自分が仕事を進めていくうえでも参考になったし、いままた読み返してみて、いろいろなTIPSが散りばめられているのを拾い読むだけでも随分と勇気づけられる。このやり方で、自分は仕事をしてきたし、このやり方を洗練させながら、あるいは様々なスタイルを使い分けられる人間としての大きさを目指しながら、ぷらぷらと定時後のフロアを行ったり来たりして節操ない自分を演じていきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA