齋藤孝『自然体のつくり方』

を、読みました。

最近また、「スタイル」についてつらつら考えることが多くて、というのはたぶん自分自身に迷いがあるからなんだと思います。昨日紹介した同じ著者の『35歳のチェックリスト』も、これに手を伸ばしてしまうメンタリティというのを、皮肉めかずにもっと真正面から我が事として受け止めなければならないようにも思います。いずれにしても、四十までに不惑となるか、ならぬか。

「自然体」というのは、大嫌いなゴルフについていろいろ考えている時に、なんとなく「スタイル」にも通ずるものがあるのかなあ、と思い至って自分の中では最近一つのキーワードとして胸の中にいつもあります。ゴルフ云々は、要は、メンタルを安定させ、いつでもあるがままに、余計な力を入れずに棒切れを振り回す、というたったそれだけのことができなくなる人間とはなんと自意識にからめとられた可哀想な存在なのだろうと考えてしまうからで、いつでも自分らしく、力まず、天然自然のままに生きていくにはどうしたら良いのかやっぱり知りたい。

本書には演劇のワークショップもいろいろと紹介されていますが、大学を出て会社生活に入ろうとする頃、やっぱり成井豊の演劇ワークショップの本をそれこそ手垢でページが真っ黒になるまで読み込んでいたこととなにかつながりがあるようにも思います。環境が変わったり、自分自身の中にこのままの自分でいいんだろうかという思いがあるときって、やっぱり、(「本当の自分」ではなくて)かつてあった、のびのびと生きていた自分の姿を思い出したいのかもしれません。たとえそれが演技を通じて至るものであったとしても。

あ、これは新装版だ。

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