SUSAN SONTAG:The Complete Rolling Stone Interview

ソンタグだけはその全ての言説に触れたいと、常々思っています。未邦訳のため、インタビュー集ということもあり平易な英語と期待して購入。辞書を引かずともざっと読むことができました。

インタビュアーのジョナサン・コットという人は、ぼくはよく知らないのですか、コロンビアカレッジ時代に、あるいはその後進学したカルフォルニア大でソンタグとの交流があり、この本自体はローリングストーン誌の編集者としてソンタグへ長期にわたってインタビューを試みたもののようです。頭からお尻までずーっと質疑応答が続いているのですが、複数の期間にわたって掲載されたものをあえてそういう風に編集しているのでしょうか? 日付も特に無いので、そのへんがよくわかりません。

ただ、内容は、彼女の全ての創作に及び、特に『隠喩としての病』や『私、エトセトラ』を中心にかなり盛り上がっています。笑い声が聞こえてきそうなくらい。子供の頃の読書体験だとか、けっこう身近に感じられるくだりもあります。あと、コット自身が相当ソンタグの本を読み込んでいて、あそこでこう言っている、ここではこう言っている、というのを気持ち悪いくらい引用してくるのですが、ソンタグはソンタグでその時はそう思ったからそう言ったのであって、すべて辻褄が合うようにはなっていないし、そういうことを言われるとイライラするとか、結構自由に発言しているのもなかなか面白いです。

ソンタグの本では小説のIn Americaが未邦訳のため、これもさすがに原書で挑戦かなあ……と思っているところです。日記の刊行もいいけど、なんで全集が出ないのかね??

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