筑紫さんもかよ!

 齋藤孝、本屋に行くたびに新刊が出ています。どうなっているんでしょうか、この人は。当初は全部買ってやろうと目論んでいましたがこっちがついていけません……。割りと同工異曲なものも多いですが、『できる人はどこが違うのか』『天才の読み方』『自己プロデュース術』の系統はスタイルの研究になるので続けていってほしいです。福田和也も色川武大の「フォーム」という概念から「スタイル」について言及しているのを昨日「発見」しました。『岐路に立つ君へ』(小学館文庫、たぶん一刷だけ)という人生指南書のなかでなんですが、ちなみのこの本はこれから社会に出て行く人向けに書かれているのでなかなか参考になりました。ストレートに「これが大事です」と言ってくれる大人が少なくなりました(もちろんそれを鵜呑みにするつもりはありませんが)。福田和也は、好きです。

 本、売れていますね。『世界の中心で愛を叫ぶ』も『ノルウェイの森』を追い越したそうで。『世界の中心で~』は読んでいませんが、立ち読みした限り文章は結構いいぼく好みでした。文庫になってから読むつもり。『蹴りたい背中』も芥川賞作品としては村上龍以来のミリオンだそうで、ぼくみたいに「文藝春秋」掲載分を読んだ人も合わせればいったいどれくらいの人が読んだことになるのか……うらやましい限りです。金原ひとみの新刊『アッシュ・ベイビー』は、ポスターは好きですが、中身は賛否両論に分裂しているようです。ヤフーの掲示板見たら読んだ翌日に庭で燃やしたとかいう人もいました。まあ、刺激なんて慣れちゃうもんですから、過激な表現の向こう側になにがあるのか(あるいは、なんにもなくてただ文章からの刺激を楽しむだけの小説なのか)を見極めることが必要だと思います。大人の方がけっこうきゃあきゃあ「あんな過激なの耐えられな~い」と子供みたいなことを大新聞の書評欄に書くのでやれやれって感じです。

 決算期です。繊維大手六社(そのほとんどにぼくは落ちました)は過去最高益をたたき出し、三菱化学も同じく、自動車(部品)とIT関係はまだまだ強いですね。マンダムは減益だそうで、そういえば最近は髪をハデハデに染める人も少なくなってきましたよね。

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