を、読みました。
お盆休みも終盤戦で、読書もはかどりますがそろそろ月曜日の足音が聞こえてきますね。
本書は「モノローグ」と同様、著者の20代の対談をまとめた著作です。
特に青山真治との対談が抜群に面白いです。正座の芸術談議もいいけれど、こういう北九州丸出しのあぐらをかいて酒を間にしながら、みたいな(比喩です)やりとりはけっこう著者としても珍しいものではないかと思います。あの洞海湾、八幡の(って、知らないけどさ)環境で生まれ育った若者が、なぜ中世フランスを描くに至ったのか? それは、青山の土着的なものへの愛憎のバリエーションであったりもします。
「サッド・ヴァケイション」の冒頭の空撮はとても好きです。