Cocco『東京ドリーム』

を、読みました。

沖縄タイムスに連載されたエッセーに加筆、書き下ろしも加えたものです。なにかと話題のミシマ社刊行です。確かにそれらしい。

内容についてはここでくどくど紹介するまでもなく、彼女の真摯で正直な日々が綴られています。

東京生まれ東京育ちのぼくとしては、Coccoの故郷に対する想いや現在住んで居る東京という場所に対する想いの「あり方」のようなものは、全部を全部理解できるわけではありません。

けれど、少なくとも東京みたいに忙しくて人が沢山いて高度に情報化された場所なんてほんとに嫌いだ! というような調子でこの本が東京について語っているわけでないことは確かで、それは少し安心しました。

彼女自身も含め、いまいる場所を肯定出来ないのはとても不幸なことだと思うから。

そして、彼女もまたひとつの母親として東京というこのけったいな街で、色々なものにぶつかりながら相変わらず生きて暮らしているんだということに触れられるだけで、明日からの月曜日もなんとか乗り越えていこうという勇気を得られるというものなのです。

好きな曜日
月曜日(始まるぞというかんじが)
木曜日(何とか巻き返せそうなかんじとあと少しというかんじ)

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