自分が存在している基盤をまずは肯定することだ。否定しても何も生まれないし、否定することで生まれてくる物があったとしても、それは自分を慰めることにしか役立たないであろう。そこにある不条理すら愛することだ。でも、すべてを喜んで受け入れる必要はない。必要だから仕方なく、今しか役に立たないけど仕方なく、それでも、という姿勢があるだけで、たぶん、ぼくたちの行先はもっと開けてくるはずだ。限定された場所は、四方を壁に囲まれた場所というわけではない。カフカが言っている。ぼくたちに必要なのは、自由ではなくて出口なのだ、と。
出口
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