自分の好きなもの

体の調子は戻ったのですが、相変わらず仕事の方は消化不良が続いていて、メリハリというのがあまりないのでなかなか徒労感にさいなまれ続けています。業務論文は「てにをは」を夜中の二時まで修正し続けて、締め切り前ぎりぎりに提出しました。仕事というのが結局、与えられた時間だけ膨張していくというのはどこかで聞いたナントカの法則らしいです。でも、意味のないことにものすごく時間をかけることにさえ「オカシイ!」と声を挙げられない自分にもいい加減嫌気が指しています。

今いる場所では、どうしても他でもない自分が人を動かしていくという感覚に欠けます。なにか明確な目的があって、それを云わば「啓蒙」するような形で人を動かしていくというフットワークの軽さが、まるでなんだか失われてしまいました。原因はよくわかりません。会社に行って、今日は一体何を言われるんだろうか、またろくでも無い展開になってバタバタすると思うとウンザリ……。自分がそこにいて、実効があるという感覚が全く欠けてしまうと、本当に及び腰になって受身になってしまいます。ぼく自身の悪いところでもあるのですが……。

ぼくを生き生きとさせていたものはなんだったのでしょうか。ぼくの好きだったものはなんだったでしょうか。

コンビニに行って、何か不思議ちゃん系の女の子が「◯◯ください!」って元気な声で注文しているのを見たら、何かもうそれだけで自分に欠けているものが思い知らされて打ちのめされた思いになりました。なんというか、他の人がどう思おうが関係なく自分が主張したいもの、そういうのを持っていることの幸せさというか、大げさだとは思いますが、そういうのがある人、そういうのを口に出してちゃんと言える人っていうのがうらやましいです。

あれ? なんでこんなに弱気な男になってしまったのだろう……。

まずは自分が好きなものを、心を静かにして、もう一度思い出したいと思います。

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