お盆休み3/4 ~リア充から遠く離れて

今日は家のことをやろうと思い、思いながらも洗濯をしただけに終わった。

あとはもっぱら読書にいそしむ。

『忘れられた日本人』、素晴らしい作品でした。調子乗ってマルケスとか読む前に是非一読されたし。「土佐源氏」がとんでもなく面白い。文学史上の再発見だの再評価だのなんて結局出版社的なジャーナリズムであって、既に我が国固有の一級品というのはちゃーんと存在しているのです。知らないだけ。知らないというのは、はっきり言って罪だ。

本書は宮本常一が日本各地を回って採取した農村の実態や縁起やフォークロアを集めたものですが、現在の都市生活においてリアリティーを失った彼らの生活を読むことは、残念ながら「発見」という言葉を用いたくなる気持ちもあるのですが、そう言った途端に無知の知を忘れてしまう恐ろしさもある。それらはたとえばぼくの親の親の親の親くらいの出来事なのです。でも、そのリアリティーを忘れてしまっても、ここに書き写された彼らの声は生々しい。

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午後は、新宿に出てCD屋、本屋をめぐる。

カプースチンとフィビヒの交響曲集(そんなものがあったのです! 探してみるもんだ・・・)購入。あと、この前ツィマーマンのラフマピア協二番を買って聞いてみたのだけど、なかなか良かったです。ギレリスみたいな感じ。ロシアものはやっぱり打鍵がはっきりしていた方が良いのかも。でも、たぶん玄人好みではないんだろうな。

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