日曜の夜の戦い方

七時くらいから1時間ほど熱中して本を読んでいた。一心不乱に。音楽もかけず、ベッドに横たわって。それがすごくすごく幸せだった。

その本はIT社会のゆくえを宗教と織り交ぜながら考えていく内容のものなんだけど、ぼくがここで言いたいのは、たとえば仕事関係の本とか感情論の本とかではなくてもっと広い視点、長い視点、あるいはいま現実として目の前にある問題とは直接関係のない視点を持った本をこそ、休みの時は読んだ方がいいんじゃないか、ということ。

仕事がうまくいかない→自己啓発本→「こりゃあぼくにはムリだ」→うつうつ→メンヘルの本→「っがああ、手首切りてー!!」……って、すごい悪循環じゃありませんこと?

考えてもしょーがないことばっかり考えて、心配して、うちに抱え込んじゃうんだよなあ。よくないとは言われるし、そんなのはわかっているんだけど、かかえこんじゃう。それがたとえば具体的に病理として出てくればまだ救いがあるんだろうけど(休む口実にしちゃうとか)、そこまで根が深い訳じゃない。

風呂につかりながら思った。

今の自分はなんに関しても中途半端だなあ、と。

中途半端です。

仕事も必要悪としてしかとらえられないし(興味がわかないってのが一番大きい)、小説も気勢ばっかりで実際のところちまちま昔のを書き直しているだけだし(もはや惰性でしかない)。もともとエネルギーのある方ではないのだけれど、そのやり場がないというか。なーんかくすぶっているのを毎度、同じようにここにぐでぐで書き残している、みたいな。

「新入社員」「辞めたい」「ぐち」とかで検索していろいろ読むと、自分はけっこう恵まれていると感じます。でもそれでも解消されない。あたりまえだけどさ。

こういうとき正論はあまりに無力で、答えのない問題に行動なしで答えを出そうとすることの無謀さに、心底嫌気がさします。カフカ少年のようなタフさが欲しい。

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