『働きマン』

安野モヨコ『働きマン』第一巻を読みました。週刊誌の編集部を主な舞台に、働いている人々の様々な仕事観を浮き彫りにしていく――というのが無難な紹介になるのかな。たしか新聞の書評にも取り上げられていた気がするんですがこれ、けっこうおもしろいです。

なかでもいまの部署でもんもんとしている登場人物が営業へ突然移動になった時の独白がぐっと来た。

こんなふうに後悔すんなら
もっとちゃんとやっときゃよかったな
俺はなんであんなに考え込んでいたんだろう
「この仕事のどこが好きか」なんて
考えてるヒマがあったら
どんどんやりゃよかったよ
今になってやっても遅えよ

「動揺」するんです、今の部署に不満があって他に異動するなら「万歳、よろこんで!」となるはずなのに。そうじゃない、「こんな仕事に何の意味があるんだよ」と考えすぎて手を動かすことがおろそかになっていたそれまでの自分のやり方にものすごい、それはもうとてつもない後悔を彼はするんです。その瞬間から突然手を動かし始めるんですね、もう時間はないのに、あるいはもう時間がないからこそ。

もう、正直鳥肌が立ちました。なんか自分の未来の姿を垣間見たような気が。すごいな、安野モヨコ。すごいよ、安野モヨコ。

こういうのって仕事に限った話ではないような気もします。特にぼくは考えすぎて空回りしてしまう傾向があって、だから時間のある土日の方がむしろストレスがたまるんじゃないかという気さえ…(爆 

対処療法は、意味を越えて行動すること。

でもこれはずいぶん前から自分で言っていることそのまんまなんだよな。なにをするにもそこに意味がなければできないんじゃすべては予定調和になってしまうっていうことは散々書いたような気がします。いかに自分が行動に乏しい人間かが逆に証明されてしまってる。だってさ、このブログはスタイルの実地検分のつもりで書き始めたんだもの。あーあ、いかんなこれじゃ。

どうせ考えるなら行動につながることを。行動は思想の最大の翻訳者であるとかなんとかいう名言もあったはず(ほらまた「考え」始めた、そろそろやめとこ)。そんなわけで今日の結論は見る前に跳べと、そういうことですかね。

『働きマン』」への2件のフィードバック

  1. こんばんわ(^-^)
    『働きマン』良さそうですね!読みたくなりました!
    私も考えすぎて行動できないタイプですが、たまに投げやりになって目をつぶってジャンプして大怪我してしまうという経験もあるので極端な行動はいけないんだな~と思いました(笑)
    バランスが大切ですよね。それが難しいんですけど

  2. しゃもぢ@管理人

    あのあと早速第二巻も買ってきて読みふけってしまいましたよ、あんまり漫画って読まないんですけどハマってしまいました(笑)

    なるほどそうですよね、考えすぎるのもよくないけど考えなさすぎるのもよくないですよね。う~ん、バランス……確かに……。
    —–

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