買いすぎ

水谷修『夜回り先生』
村上春樹『アンダーグラウンド』
石川九楊・加藤堆繋『書家101』
『田村隆一詩集』
図解雑学『構造主義』

を、買いました。久しぶりに、どの本も面白いです。だんだん本選びもうまくなってきました。

どうやって本を読むか、という問題をしばらく考えていて、いろいろ参考書をひもといたんですが結局どれも行き着く先は「自分の古典は自分で探せ」ということなんですね。そしてどうやってその本を「自分の古典」にするかというと「何度も読み返す」ということです。

何度も読み返せる本が少ないですよね、今は。もちろん今、いわゆる「クラシック」「古典」と言われているものを読むのも大事だけど(岩波教養主義でも、権威事大主義でもなくね)、ベストセラーだって何度も読み返すことができれば「自分の古典」になるということでしょ。

ぼくがサイトで引用する本はたいていぼくにとっては「古典」です。なので同じ本からいろいろなところに引用してしまいます。ブックリストも何度も読み返している本ばかりですし。

ぼくは図書館が嫌いで、本は身銭切って買うものだというポリシーがあるので今まで本にいくら使ったかという計算をするのは怖いんですが、たいていのものははずれで「くっそー、この作者、つまんねえ本書きやがって! どうして気がつかなかったんだ、だまされた~」という悔しい思いをかなりしてきました(最近では石原千秋の受験関連本、あれは、読んでいて不快になります。こんなせまい小説観を持った人間が「研究者」だなんて…)。部屋の隅にはハズレ本がうずたかく積み上げられています。おかげで本を買うということにはかなり神経を使うんですよね。福田和也も「立ち読みせずんば買うべからず」とおっしゃっておりますし。

ま、そんなこんなで卒論に関係ない本ばかり買って現実逃避している私でした。

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