夏目漱石『草枕』(青空文庫)

を、読みました。

あまりに有名な冒頭はともかくとして、文庫本であれば漢語の洪水にいちいち巻末の注釈を拾いながら読み進めるのが途中で嫌になることこそあれ、青空文庫であればかえって適宜ネット検索して意味を取ればあとはストーリー重視で読み進められるところが良いのかもしれません。原文そのものにガツンと近づけると言いますか。

それにしても何回か読んでいるはずなんですが何回読んでも正直面白さがよくわからない小説です。「非人情」というキーワードが何回も出てくるのですが、芸術家として作品をものする境遇=非人情の境を主人公の画家は求めて山路を行くわけですが、結局そこで待っていたのは温泉宿の人情ずるずるべったりの世界。特に床屋の描写だけは何回読んでも面白いわけですが(ほとんどつげ義春の世界です)、お那美さんのあまりに自由奔放さなどはモデルがあるようですが、いまいちよくわからない(狂女、という噂を立てられているわけですが)。モデルが先にあって、その対立項として画家が登場人物として立てられたのかもしれませんが。そういう読み方でよいのか・・・特にラストシーンの読み方が判然としません。


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