小森陽一『レイシズム』

時節柄もあり再読。永井荷風のテクスト分析はさすがの小森流です。黒人差別の報道をもっと日本でもやれという声もありますが、日本人がどの立場でそれを報道し、ぼくたちがどの立場でそれらの報道を読み解くのかは、もっと自覚的に批判的にならないと結構怖いですよね。ニュースを読むというのは、決して純粋客観的な報道に接しているということでは全くなく、報道各社のフィルターがまずあり、そこに対してまた読者それぞれの文化的なフィルターがかかる。フィルター自体に自覚的であればいいのですが、自らを安全圏に囲い込んで「偏見」を振りかざすことだけはやめなければならない。ヤフーニュースのコメント欄なんて、良くも悪くも読む価値があるのか? この時代の一つの考証にはなるのかもしれませんが……。


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