トーマス・リモンチェリ『エンジニアのための時間管理術』

を、読みました。

2006年にすでにこのような本が書かれていたということがすごい。「エンジニアのための」の銘打たれていますが、基本的に全ホワイトカラーは参考にすべき基本的な事項が詰まっています。変にライフハック的に細かなTIPSを散りばめたものというよりは、エンジニアの働き方に関する制限をよく知りぬいたうえで「ここは外せないだろ!」という要点を、その背景にある考え方とともに良い意味でしっかりと読みながら「押し付けてくる」その暑苦しい文体が非常に良い。

たとえば短時間でも定例ミーティングを設定しておくことは、都度のアポ取りにかかる時間を最小化してくれるとか、ダブルブッキング発覚後のリスケにかかる手間を考えれば、スケジュールの確認のために相手を待たすことは大したコストではないとか。ちゃんと理由があれば、自分の仕事の仕方にうまいこと取り入れることができます。

パーム端末を前提にしている部分もありますが、2020年の現在ではアウトルックの機能をうまく使えばほとんどのアイデアは実現できると思います。背景にある考え方をよく理解すれば、いくらでも応用は利くように書かれています。著者も最後の最後は「自分のやり方」に従うことをこっそり追記しています。

ぼく自身も仕事に限らず家事全般はリスト化してタスク管理していますし(見たい映画もそうですね)このやり方が一番いいんでしょう。文書化ももう少し気楽に構えてやっていけたらいいですね。いろいろと背中を押してくれる本です。

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