サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』

伝統の野崎訳を久しぶりに再読。やっぱりいいね、ライ麦は。ライ麦畑は子供の王国。でもいつかは大人にならなきゃいけない。大人になるというのはくだらないお喋りをするということだ。主人公はいちいちクリシェにひっかかる。別れの挨拶「グッドラック」? どうせ幸運なんか祈ってもないくせに! すべてがこの調子。このとんがり具合は苦しい。はっきり言って十代の苦しさだ。しかしこれを乗り越えられないと精神病院送りなのだろうか?。卒業というのが、今も昔も一つのイニシエーションとして有効なのかもしれないけど、これに失敗するとやっぱり社会的にはどこにも行き場所がなくなってしまうのだろうか。

映画へのこだわりは村上春樹の解説に詳しかったような気がするんだけど忘れてしまった。また村上訳もそのうち読み返してみよう。


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