図解雑学『会社法』

を、読みました。本当に、概要書です。しかしほんとに読んでいて眠くなる…電車の中で立って読んでいたのだけれど気がつけば立ち寝しているなんてことも。法律関係は我が脳細胞を不活性化せしめます…。しかし個人的にも愛好しているこの図解雑学シリーズをもってしてもこういう本になってしまうのだから、会社法を「理解」とようなんていうのは、そんな一朝一夕に出来ることではないのだな、ということを思い知る一冊でした。この本が悪いんじゃぜんぜんないんだけど。


課題図書

研修の課題図書として読破。『ざっくりわかる〜』はamazonの注文履歴によるとぼくは既に2010年くらいに一度読んでいる。いま本棚にないということはどこかで捨ててしまったのだろう…ただ、中身はほんとうに「ざっくり」わかる内容です。突き詰めればWACCの大切さについてひたすら書いてある本という感じ。投資とリターンいう意味では本当にリターンさえあればいいみたいな計算はおかしいんだよね。この著者の「道具としてのファイナンス」もだいぶがんばって昔読んたけど、日産に努めていた人とは思えないほどテクニカルでびっくりしたのをよく憶えています。

財務3表はのドリルは一体理解法の著者によるもので、元ネタの新書はぼくもよく読みました。このドリルは会社の活動がひとつひとつ財務3表のどこにどう影響するのかをドリル形式で学べるので初学者にとても良いと思います。実務屋としては在庫の扱いについてはもう少し詳しく教えてほしいのですが…。表紙は品がないですが、読むだけでもだいぶ頭がすっきりします。


佐藤孝幸『出世するなら会社法』

を、読みました。

題名が悪すぎ。どういう読者層を想定しているのかわかりませんが、至って、極めて、正攻法の本でした。会社法にまつわる基本的な事柄を、8つの具体的な視点から説き起こしてくれています。条文一切なし、これが素晴らしいです。実務屋としては、やはり具体的なエピソードが積み上がっている方が、いざ自分の身に降りかかってきたらどうしようなどと会社での振る舞いを考えながら読めるのでなかなか楽しいもんです。

ぼくが勤めている会社も含め、世の中的にはメーカーといえど結構ファイナンス的な資金調達(日本語合ってる??)をやっている会社って目立ってきていますよね。「モノヅクリ」を支えるだけでも、高度な世の中になってきたなあと感じるこの頃です。


神田秀樹『会社法入門』

を、読みました。

忘れていました、ぼくが大学時代に民法で「不可」を食らって以来、法学アレルギーに罹患し、文学の徒としてのアイデンティティーの確立へひた走ったことを。教職で採らなければならなかった「日本国憲法」すら試験を受けるのが恐ろしくて必死こいて勉強したことを。しかし……未だに「法律」を「勉強」することのそもそものやり方というか、モチベーションも含めてなかなかよくわからない、というのが正直なところ。憲法だってしょせん誰かが書いたもの、と、どこか斜に構えてしまう。それが小説ならこちらに引き込んで色々遊び倒す楽しみもあるのですが、法律の解釈ってまたちょっと違うでしょ……条文は七回読んでもなに言ってるかわかんなくてさ、判例があってさ、なんか多数決みたいにそれが市民権を得ちゃったりするんでしよ……。

しかし! あとがきになってようやく、膝を打ちました。

ゼロの発見にせよ、あるいは一七世紀の微積分革命にせよ、それは言語(数学言語)の革命でもあった。新しい会社法の条文は、二一世紀にふさわしいルールを書ききろうとしたときの日本語という言語自体の限界を示しているように思う。数学と同様の言語革命を伴わない限り、条文としてのわかりにくさは改善できないだろう。

もっと素人向けの新書を読み漁ってからまた戻ってこようと思います。


村上春樹『雑文集』

を、読みました。再読。

「デビューの言葉から「壁と卵」まで」と、銘打っているように、著者のデビューしたばかりの頃から最近(2010年くらいだと思う)までの「雑文」を集めたものです。著者の全集が出れば、最後の方の巻に位置するものなんでしょうか。ただ、読んでみてわかるのは、これは雑駁なものをただ寄せ集めたという印象は全然なくて、むしろこれだけ様々な題材を扱いながら、一貫している著者のスタイルが、明確に受け取ることができるという部分に、やはり驚いてしまいます。こういうのを読むと、ああ、もう一度あり作品を読み返してみようかな、という気持ちにもなります。

村上春樹の文章は乾いた中に独特のユーモアがあるので、ちょびちょび読むのに調度良い。逆に、エッセイ集でも小説でも、長いものを一気に長い時間かけて読むと、喉がからからになって、埴谷雄高などが読みたくなる。

自分の中の確固たる価値観に従って突き進めば、ここまでのレベルになれるものなのかな。特に翻訳に関するエッセイなどは、先行する作品や作者、訳者に対する敬意にあふれていて、こういうところが、惹きつけるのでしょう。