月別アーカイブ: 2010年9月

100パーセントの少女漫画『君に届け』

と、急にハルキ的になっても仕方がないのだけれど、もう、そうとしか表現できない作品。

個人的には『ハチミツとクローバー』以来、岩本ナオと並ぶ衝撃でした。物語は、なんということはない、超王道シンデレラストーリーである。にもかかわらず、どうして、こんなにもこの作品は読者を引きつけるのか。

あえての古典回帰、という文脈でもない。

ノスタルジーでもない。

これは素直に、ただ、単純に、ぼくたちが少女漫画を読むということの経験を思い出させてくれてているのだと思う。二人がつきあい始めるまでに10巻を費やす。それこそが、少女漫画ではなかったか。「君に届」かない、それこそが少女漫画の出発点ではなかったか。届けたふりをして、届いたふりをする。そしてそれから泥沼の物語が始まる、そういうあえて枠を外した作品が多い中で、この作品はなんの種も仕掛けもなく「君に届」かない物語を開陳してくる、清々しいくらいに。

綿密な描写は、物語の目新しさなどなんの価値もないと思わせる。ただただ詩的精神に溢れる。一巻に一度は、あるいは一話に一度は泣かせる場面が出てくる。そんな評をよく聞く。ここにはなんの誇張もない。

爽子はかつてのぼくたちであったし、今もぼくたちの心の底にいる。だからこそ、それを濃縮還元した彼女の姿がいちいち自分に跳ね返ってくる。もう、今ではすっかり錆びてしまったエラン・ビタールが、拡大鏡を通して眼に迫って来る。カリカチュアとは言わないが、漫画の面白さとは、そもそも此処にあったのではないか。

王道を極めるとは、一縷の隙もない100パーセントを、あるいはそれを越えるということだ。王道とは、万人が通ることのできる道だ。それをしっかりとの丁寧に整備して心の奥底にまで導いてくれるこの作品は、正統派を指向しながらも力量の無さからか畸形に陥っていく昨今の潮流の中で、全く毅然たる立ち姿を見せている。

何一つ欠けたところのない、100パーセントの少女漫画。いつの時代にも、いつの世代にもそういう傑作が突如として現れ人びとに記憶される。間違いなく『君に届け』は2010年代を生きるぼくたちの読める最大の幸福の一つだ。

 
能登麻美子は、けっこう好きです。

間に合わないよ!

追われて追われて逃げて、帰ってきてしまった。日曜日出るか・・・いや、月曜日始発で出社しようか。昔に比べて格段に集中力が落ちています。これが年を取るということか!

明日は別にがんばることがあるので今日はさっさと寝ることにします。。。

残業体質への改善

吉野屋で唯一”食べられる”メニューだった豚生姜焼き定食がメニューから消えていたのでもう行かないと思います。体感的にけっこうみんな頼んでいるメニューだったと思ったんだけどなあ。焼くのがめんどくさいのかなあ。にしても、牛丼肉少なすぎじゃね??

今日は10:30まで会社にいました。ぼくが遅れたせいで皆さん少ない時間を振り絞って夜中まで残っておられるので、さすがに責任を感じます。ごめんなさい。

結局やることの総量は同じで、誰かが絶対に負担しなきゃならないんだなあ。ぼくができなければ誰かがやらなくちゃいけないし、ぼくがやれば誰かの負担は少なく済む。今のセクションだと、いつも全員がそろっているわけではないので、そこは今まで同じ感覚でいてはスケジュールを組む際に迷惑をかけてしまう。でも、上の上の方の人はそんなこと知ったこっちゃ無いもんな。まあ、いろんな人からいろんなことを言われて調整するのが、やっぱりぼくの仕事のようなのです。改めてそれを強く感じる。頭ならいくらでも下げます、ホントに。

睡眠>>風呂>>食事>>>>>>>>>>自己実現

『けいおん!!』が破竹の勢いで最終回に向かっている。。。もう卒業を残すだけではないか。季節もへったくれもあったものではない。

さあ9月です。決戦の上半期末です。もはや約束を守れていないので、あきれられているんじゃないか。催促されていないということは、はなっから期待されていないんじゃないか、という気がしてならない一日でした。そして失敗も一つ。常に急かされているので、じっくりとエクセルシートとにらめっこする余裕がなかなかありません。みんな帰ったあと、冷房の切れたあとでしかなかなか自分のペースで仕事できません。そこがつらい。そして集中力も切れまくっている。煙草ばっかり吸いにいってぜんぜん先に進まん。明日できることは明日やればよいのだが、〆切の日になって破滅する気がしてならない。ある程度、どころか、今週中に方つけるべきものは片を付けよう。明日はまだ木曜日。今からならまだ時間はある。総括的な仕事だと全部がそろわないとなかなか前に進めないのがつらい。自分で勝手に決めてやってしまってもいいんだけど、あとで色々と調整し直すパターンが多いのでなかなか難しい。そうは言いながら、自分が全部そろったと思っていても必ずなにか抜けがあるもので、結局変わらなかったりもする。けれど、仕事とのスタイルとして、やっぱり自分の責任はないだけはきっちりと自分で完結させるべきだ。

そんなことを考えながら、明日からだんだん帰宅時間を遅めていきます。

経理時代は残業30時間くらいだと「何? 君、なにか仕事したの?」って感じだけど、本社では「30時間も残業して何やってたんだ!」という感じです。とはいえかけるべき時間はかけないといけないので効率も大事ですが、今は自分の理解を優先する。よし、そう決めた。