月別アーカイブ: 2009年9月

シルバーウィーク総括

初日は大学の後輩の結婚式に二次会から参加。神田は敷居が高くて実際、卒業してからウロチョロするようになったのだけどあんなに道が広いとは思わなかった。

学士会館という選民思想の濃厚な会場で、さすがに歴史を感じさせる建造物でした。そのうち来歴をひもといてみたい。「さぼうる」もあんなところにあったのですね。うわさにはかねがね聞いていましたがもう少し大人になったら足を踏み入れてみたいものです。

二次会、三次会途中まで参加しましたがなんか同期の結婚式と違って単純明快に嬉しかったというか、久しぶりに人の幸福というものをそのままの形で受け取れる自分がいました。不思議なものです。

二日目、三日目は同じく大学時代のサークル同期二人と飲み会。こちらもウン年ぶりの再会。来月から静岡で働く彼と民主党政権で大わらわの彼と。綾瀬にてホルモン焼きを食す。なぜ北千住界隈はホルモン焼きの店が多いんだろう? 下町の味なのでしょうか? 今さらながら気になり飲ます。おいしかったです。

この日はその前に出光で芭蕉を見てきました。出光は本当に国文学専攻出身者には楽しい企画を連発してくれます。真筆をたくさん見ることが出来ました。影印でしか見られなかったものやらいろいろ……西山宗因は大学時代だいぶ調べたことがあるのでそのあとの流れとして芭蕉ははずせませんからまた勉強したいと思いました。早稲田の資料が多かったのですが、柿衞文庫や天理大からも持ってきてほしかったなあ。

まあそれはともかくとして、外に出ると隣の帝劇ではジャニーズ目当ての女の子が大量に列をなしていました。壮観であった。。。坂本真綾つながりでレミゼも見てみたいところではあるのですが。銀ブラもして、久しぶりに東京を満喫。

そんなわけで連休前半は完全に時間感覚が五年前に戻ってしまい、立ち直るのに四、五日目を費やしました。

俺は一体ここで何をやっているのだろう、という問いに対しては常に明確な答えを持って生きるべきだ、そうでないと気がついたときには相当しんどいことになっているだろうと、ふと思いました。いろいろと生きることに対して考え直す必要があります。それについてぐだぐだと書き連ねているところです。そのうちアップロードします。

僕は今二十九歳で、これからより若くなっていくという見込みはありません。僕のまわりでは、大学を卒業したばかりの若者たちが、成功の梯子を慣れぬ足でよたよたと登ろうとしています。
──グレイス・ペイリー「コンテスト」より

あと、考えるな感じろとかよく言うけど、むしろ感じるな考えろだと思う。その辺のあれこれは整理中。

坂本真綾は中二病を刺激する

久しぶりの更新です。「御茶ノ水~」を書き終えてからは急になにかこう、表現欲というものがしぼんでしまってとうとうスッカラカンになってしまった自分から目をそらし続けていたような気がします。ほんとに、スッカラカンです、今。小説という形式に落とし込めるような内容も動機もありません。一つの物語を書き上げるためにはそうならなければ誠実ではないというのは保坂和志の倫理観ですが、それを信じてはいるのですが、ここまで何もなくなってしまうと一種のアイデンティティクライシスですね。

そういうとき、人は過去にばかり目が向くようです。最近坂本真綾ばかりバカのように聞きすぎてているのは、むかし高校~大学のころこの人のラジオを毎週聞いていたのころを思い出したりしているからなのか、正直自分でもよくわかりませんが。某巨大掲示板では「坂本真綾は忘れていた中二病を刺激する」なんて書いてありましたが、さもありなん。そのラジオ番組はぼくが大学四年の春に、つまりは社会人になると同時に終わってしまったのでまさに学生時代の日曜日の夜を彩る貴重な記憶の欠片。基本的にジャンベルジャン以来ラジオっ子ですのでNACKとbayしか入らないこの地に来たときは愕然としたものでした。

「もうなにもなくなってしまったのかい?」とぼくは過去に向かって問いかける。もっと書かせてくれよ、と。基本的に一から物語を立ち上げる能力はぼくにはないのです。それは常に臆病なぼくの数少ない経験を起点としているのです。

とか、書いていると本当に↓の曲とかシンプルすぎてこっぱずかしいくらいなのにこっぱずかしいくらいシンクロしてしまって頭の中が完全に思考停止する。

まあでも、問題というのはいつだってシンプルなところから出発していくべきなのでしょう。あなたの目の前にあるそいつを信じるべきだ。自分がどう感じているのかを正確に見るべきだ、ここではそこまで書かないけれど。一生懸命であればそれでよい、というのが従来のぼくの考え方で、最近はそういうのもあまり褒められないみたいだけどあえてそのシンプルさに寄りかかりたくもなったりするのです。

なーんか非常にオタクっぽいエントリーだけど上げてしまえっ。