読書記録

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積ん読はやめ、同時並行読書に移行することにした。

齋藤孝だのどっかのアホ会社の社長は一度に10冊、20冊読むとか読まないとか。とりあえず(頭の中の)バランスを保つために、毛色の違う本を並行して読むことは少なくとも良いことではあるだろう。小説ばかり20冊並行して読んでも全く意味無いよな。

茂木健一郎と竹岡広信はミーハー的に読み続けている。齋藤孝は昔は良かったのに近年はほんとダメだ……量産型になると同工異曲に堕する。サントリーの変な通販の宣伝に出ているのも理解できない。草思社もつぶれてしょーもない会社に乗っ取られてしまったし。。。

モギケンも最近は齋藤孝化のキライがあるので気をつけなければ。文庫化するときに題名を変えてくるのも気をつけなくちゃならん(既に被害に)。

現代小説は最近は女性作家よりも男性作家の方が面白い。前田司郎、青木淳悟、岡田利規あたりが抜群。日常を実験的手法で描くという点では平野啓一郎ほどぶっ飛んでいないところが好感もてる。
恋愛の解体と北区の滅亡
恋愛の解体と北区の滅亡
前田 司郎

この前の芥川賞とった津村なんとかは未読だけど、そして似たような新刊も出ているのだけど、けっきょくナオコーラとか青山七恵、柴崎友香系列の日常系純文学の中で差異化されている部分が見えてこないので二の足踏んでる。誰か手放しで褒めてたらそれ、教えてください。やっぱり吉本ばななを二読三読した方が得られるものが多いような気がする、よ。
Herstories 彼女たちの物語―21世紀女性作家10人インタビュー
Herstories 彼女たちの物語―21世紀女性作家10人インタビュー
榎本 正樹


今日から俺は…

二時前には帰るぜ!
もうちょっとだ、ほんとにあとちょっとだ。

そんでもって金曜日は休む宣言しているので(といっても日曜日は棚卸で出勤deathが)ちょっとモチベーションアップ気味です──とりあえず一山越えそう。もちろんまだ3月中盤からもう一山来ますがね! とりあえず今週のことだけ考えよう。


【小説】御茶ノ水橋…4

四 最後の夏休みの最後

 夏が終わりそうだった。私立大学の夏休みは国立大学よりも早い。他のみんながまだ田舎でのんびりしているのに、私はもう大荷物を抱えて福岡空港に向かわなければならなかった。
 朝の空港は時間に追われているサラリーマンばかりだった。私にみたいにどの飛行機に乗っていつ東京についてもなかまわないなんて人はいない。
 待合室からは滑走路を見下ろせる。朝の光が大きなガラス窓の真横から差し込んできて、まぶしい。その大きなテレビは今日の天気予報を幾度となく繰り返しているけれど、それに目を上げている人はいない。逆光で見えないというのもあるのだけれど、天気予報になんて興味もないのだろう。お日様が照ってても、雨や槍が降ろうと、お仕事お仕事。
 ──今日、東京に戻るから在京者で遊びに行こうよ。
 そういう私も携帯電話の画面を見ていた。柿崎君にメールを送った。彼は自宅から大学に通っていて、しかも後期は十月一日から始まるのだった。
 写真部にしては珍しいその大学のインカレに私も所属している。私たちの中で「遊びに行く」というのは「写真を撮りにどこかへ行く」という意味なのだけど、学年が上がる毎に「写真を撮る」ことよりも「どこかへ行く」ことの比重の方がどんどん増してくる。私たち四年生もご多分に漏れずそんな学年になり果てていた。
 別に恋人という間柄でもなかったし、そういう風になりたいとも思わなかったけれど、柿崎君は長い休みの間でも就職活動のこととか卒業論文の進捗具合とかいろいろとメールを送り合っていた。はっきり言って、私たちは大学生活を終わらせることの準備とそのあとの生活を始めることの準備の方に忙しかった。だからもう今から人間関係をごちゃごちゃのかき回すのはすごくエネルギーのいることだった。あとあと大人になったときに「あの頃よく遊んでいたね」と笑顔で言い合えるようにしておきたかった。みんなそのことを口に出さなかったけれど、四年生はわかっていた。
 そうして、私がメールを送ってから翌日には三浦半島まで行くことが決まってしまった。意外にも男四人女三人も集まった。どこにも行かず自分の部屋で論文をノートパソコンに向かって打ち込んでいたら、メールが携帯に入ってきた。
 ──ぼくにとっては夏ってけっこう別れの季節なんだ。みんな実家に帰っちゃうでしょ? 中学も高校の私立だったから地元の友達っていうのがいなくてさ。大体毎年バイトやってお金貯めて、でも使い道が無くて困る、っていうのがぼくの夏休み。だからみんな集まってくれて嬉しいよ。案外ヒマしてるもんなのかな? そんなわけで、明後日二十五日は品川駅に集合! 参加者は……
 結論を最後に持ってくるところが柿崎君らしかった。私は「楽しみにしてるよ!」と短い返信をした。
 法学部で卒業論文のない美絵と哲也君がビーチボールやパラソルを買い出しに行ってきてくれたおかげで、京浜急行の切符売り場の前に集合したときには日帰りであるにもかかわらずものすごい大荷物だった。バックパックからはみ出している浮き輪のビニールが、夏の匂いを思わせた。最後に柿崎君がやっぱり三十分くらい遅刻してやってきた。
「山手線、止まってたの知らない?」
「知らない知らない」
 こういうとき、絶対に悪びれたりしないのが柿崎君のいいところだ。これが写真展の受付の時間とか普通に平日に飲みに行くとかだったらみんなかりかりしてしまっていたと思う。今だから、みんななにも言わずに受けて入れているんだ、と思った。なにも言わなくても、みんな同じ気持ちでいることが伝わってきて変な言い方だけど、柿崎君を待っている時間が永遠に続いて、海なんて行けなくても全然構わないような気がした。海なんてただのオプションにすぎないような気がした。
「切符、買っておいたよ」
 私の手のひらの中にあった切符は汗でぐっしょりと形を変えてしまっていた。まるまった紙片を受け取って、それを見ると柿崎君は「ごめん」と小さな声で言った。でもそれを言い終わるか言い終わらないかのタイミングですぐに彼は「よし、みんな行こうぜ。荷物は男ども、持てよー!」といつもの調子に戻る。「柿崎、おまえ遅刻したからその一番重いやつな」と哲也君も歩調を合わせる。そういうのを聞いていると、今が最後の夏休みの最後にいるなんて考えられない。そして、今日はそのことについては考えないことに決める。
「卒論進んだ?」
 声を聞くのはすごく久しぶりだった。私たちはなんとなく二人で来たみたいになりながら改札をくぐった。他のみんなは売店で同じサイダーを買っている。赤い電車は三分後に到着するようだった。


火曜日

火曜日の〆切はなんとか乗り切る。明日の〆切も今日の夜ちょこっとやってみたら案外いけた。毎年一日がかりでもめるのに、びっくりするくらいさらっと行った。

煙草の吸いすぎでちゃんとしゃべれない。常に喉がからっから。そろそろ辞めるか本数を減らすことを考えねば・・・なんてことは一切考えていない。ハイライトのメンソールは我が命。